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西城秀樹さん…

今回は楽曲解説からは離れてしまいますが…

       hideki.jpg

この5月16日、もう少しで17日になろうとしていた時、西城秀樹さんは逝去しました。
17日の昼、ニュースを映していた食堂のテレビにその報せがテロップで出た時、
私は目を疑いました。

確かにここ数ヶ月、テレビなどでその姿を見る事が殆どなかったのは認識していましたが、
まさか、亡くなるなんて…
ここ数年、たまにテレビで見かけるたび、まだ良くなっていないな…と思いつつも、
いつかはきっと、若い頃と同じとまではいかなくても、「病気?そういえばしていましたね」
とケロッとした顔で以前のようにハツラツと歌う姿に戻るものと、心の中で信じていました。
実際、2003年に一度目の脳梗塞を患った時には、ほどなくして元通りの秀樹さんに戻っていました。
それが私の頭にあったんですね。

しかし二度目はそうはいかなかった。
このブログでも報告しましたが、2014年8月29日、千葉県文化会館での「同窓会コンサート」に
西城秀樹さんも出演し、私は初めて西城秀樹さんを生で見ました。
体の動きが緩慢ながら声はしっかり出ていましたが、私が気になったのは目力(めぢから)でした。
その前後のテレビ出演の映像でも感じた事ですが、どこか達観したように、勢いがまるでない。
「YOUNG MAN (Y.M.C.A)」を聴きながら、そんな事ばかり気になっていました。

63歳、か…。 私が子供の頃は、60歳と聞くともう人生も終わりそうな年齢に思えたものですが、
現代では、自分は80歳だ、90歳だと聞かされてもそれが信じられないほど、
健康で若く見える人が多いですよね。
そんな時代なので、やはり63歳で死去は早過ぎる、もったいない…とは確かに思います。


西城秀樹さんの著書「ありのままに」の第1章に「子どもが成人するまで生きていたい」との
見出しがあるんですね。
西城さんのお子さん方の年齢を思うと、それが叶わなかったのが本人にとってどれほど無念か、
しかし実はそうなる事を心のどこかで悟っていたのか…と、
子供のいない私の胸にもグッと迫るものがあるんです。

個人的な事で恐縮ですが、私が生まれたのは父が47歳の時で、
奇しくも西城秀樹さんが父親になった年齢と同じなんです。
父ではなく祖父でも不思議でない年齢なんですね。

「年を取ってからの子は可愛い」とよく言われますが、私の父もまさにそうだったようで、
私が21歳の時に亡くなりましたが、本当に可愛がってもらったとの思いを今も持ち続けています。

西城秀樹さんは肉体が早く滅んでしまった分、
魂が若い頃のようにエネルギッシュに家族を守り抜くのではないか、そんな気もしています。

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このブログらしい話題も少々…(^^)

西城秀樹さんは著書では「四枚目のシングルまでは全く売れなかった」と書いていますが
(芸能人の本ですから、実際に書いているのは別のライターなのでしょう)、
私はデビュー曲の「恋する季節」はテレビで初めて観てから好きでしたし、
「恋の約束」はちょっと思い出せませんが「チャンスは一度」はレコードは買わなかったものの
1コーラス目はソラで歌えるほど憶えていましたし、
「青春に賭けよう」は歌詞からして大好きでしたから、テレビ出演がデビュー直後から多く、
私もそれを観て歌を知っていたのでしょう。

オリコンを調べてもデビュー曲から4曲目までの最高位は42位・18位・20位・16位でしたから、
全く売れていなかったわけでなく、徐々に人気が上がっていたのが実際のところでしょう。

そして5曲目の「情熱の嵐」がオリコン6位を記録するヒットとなり、
その後の快進撃は読者の皆さんもよくご存じと思います。


1993年に発売されたベスト盤「History of Hideki Saijo~Best of Best」のブックレットに
本人インタビューが掲載されています。 重要なポイントを挙げると:

・デビュー曲「恋する季節」は元々はアイ高野さんの曲として用意されていた。

・「薔薇の鎖」で披露されたマイクスタンドを使ったアクションはジェイムス・ブラウン、
 ロッド・スチュワートのパフォーマンスがヒントだった。

・「ジャガー」の間奏に入る台詞は、できれば入れたくなかった。

・「炎」は「ジャガー」の大人版と解釈している。

・「ラスト・シーン」は自ら「やりたい」と望んだ曲だった。

などなど、興味深いエピソードが次々に語られています。


歌手としての西城秀樹さんは、

・声域が広い(地声で下のBから上のAまで、2オクターブ近く)。
・リズム感と音程が抜群に良く、アクションが激しくても歌声に影響がない。
・声量が豊か。
・発音が明瞭で歌詞がハッキリと聴き取れる。
・わずかにハスキーで、切なさを持つ声質。

…と、歌手としての資質をすべて備えているため、様々な音楽に対応できたんですね。

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西城秀樹さんの逝去は歌謡曲ファンとして、音楽ファンとして、大変残念ですが、
これまでに残された音源を楽しむ事が何よりの供養になると思います。

先週末からAmazonのCD売り上げランキングで西城秀樹さんのベスト盤が何種類か同時に上位に入り、
特に1995年までの全シングルA面を網羅した「GOLDEN☆BESTデラックス」(3枚組)は
今現在も1位を続けています。

このような時だからとは言え、すべてのジャンルを含めた中で3枚組アルバムが1位になるのは、
西城秀樹さんの音楽そのものが深く愛されている証明ではないでしょうか。

私はそのアルバムは持っていませんが、今後、例えばシングルA・B面すべてを網羅し
オリジナル・カラオケも付いた豪華ベスト、あるいはオリジナル・アルバム復刻等、
何らかの企画が持ち上がると思いますので、それを楽しみに待ちたいと思います。
(妄想で終わりませんように…。)

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追記

西城秀樹さん著の「ありのままに」ですが、内容はとても良いものの、
あちこちに誤植や誤記があるのは困ったものです。

「四枚目のシングルまでは全く売れなかった」については先述しましたが、
その後で「『恋する季節』『ちぎれた愛』『傷だらけのローラ』とヒット作が続き」と
矛盾した表現が出て来たり、
何より一番×なのは、西城秀樹さんの本名である木本龍雄の「木本」が「本木」と
なっているのが複数箇所にある事なんです。
ファンであればすぐに気づく事ですし、それで興ざめしてしまう読者もいるはずです。
西城秀樹さんを知る事のできる良書なのですから、校正と誤記修正を再度行って
再版するべきです。

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歌謡界最高峰の男性歌手・西城秀樹さんの冥福を祈り致します。

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