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よろしく哀愁 / 郷ひろみ

よろしく哀愁.jpg

「よろしく哀愁」は郷ひろみさんの10枚目のシングルとして1974年9月に発売され、
オリコン最高1位、同100位内に21週ランクイン19週ランクインし50.6万枚を売り上げ、
郷ひろみさんにとって最大のヒット曲であり続けています。


初期の郷ひろみさんの楽曲は、シングルA面に限ると1977年夏の「洪水の前」まで、
と言うよりもTBSの水曜ドラマ「ムー」の挿入歌だった「お化けのロック」の前まで、
2つの外国曲以外はすべて筒美京平氏の作曲で、編曲も多くをご自身が手掛けています。


何でも筒美氏は「変わった声」のアーティストに創作意欲が湧くタイプだそうで、
郷ひろみさんはその点ではうってつけだったようです(^^;)

私も初めて郷さんの声を聞いた時、「大人か子供かよくわからない」と思ったものです。
デビュー当時の曲を聴いてみても発声がかなり特殊ですし、
今からでも初めて聞く人には「変な声」に聞こえると思います(失礼!)。


当時も女性歌手では平山三紀さん、朱里エイコさん、和田アキ子さんのように「美声」
とは違うが個性的で実力がある人が何人かいたのですが、
不思議と男性歌手で「クセのある」声の人は少なかった気がします。

その中で郷ひろみさんの声は異彩を放っていたんですね(^^)


「花とみつばち」「君は特別」「恋の弱味」などを聴くと、筒美氏の編曲は
かなり実験的な要素が多かったり、当時ヒットしていた洋楽の影響が強かったりするのですが、
この「よろしく哀愁」は筒美氏ご自身の編曲でなく、小柳ルミ子さんや内山田洋とクールファイブ、
またこのブログで前々回に採り上げた千葉紘子さんの「折鶴」などの典型的な歌謡曲を
多く手掛けていた森岡賢一郎氏によるものなので、この曲の編曲もごくストレートな
歌謡曲的なものとなっています。


これは当時、筒美氏が多忙を極めていた事、また曲調として森岡氏のサウンドが
この曲に合っていると判断されたからだと思うのですが、その人選は筒美氏ご自身か、
或いはプロデューサーの酒井政利氏によるものでしょう。


郷ひろみさんのオリコン記録を見ると不思議な事がわかります。
それは、1位を獲得したのはこの「よろしく哀愁」だけで、2位止まりだった曲が9曲もあり、
しかもそれは1973年の「愛への出発(スタート)」から1982年の「哀愁のカサブランカ」までの
長い間での事です。


現在も郷さんが「最高位2位」の最多保持者である事は間違いないと思います(^^)


1975年2月オンエア。


「よろしく哀愁」
作詞 : 安井かずみ
作曲 : 筒美京平
編曲 : 森岡賢一郎
レコード会社 : CBSソニー
初発売 : 1974年9月21日

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コメント 8

オリ25

筒美京平の「変わった声質」の好みは
平山三紀~郷ひろみ、ときて、80年代では
なんと言っても 松本伊代でしょうね
究極のプラスチックボイスではないでしょうか

それまでの、どれも代わり映えのしない 
アイドル然とした、にっこりジャケットから、
この曲から口元きりりの愁いを帯びたジャケットが
増えてくるんですよね

この作品、森岡アレンジですけど
資料本に同じ森岡アレンジの
クールファイブの「そして神戸」に
出だしが似ているとありました
聞きなおすと確かに 似てます
ちょこちょこ使い回しってあるんですね

郷ひろみ+筒美作品では
よろしく哀愁はもちろんのこと
原宿キッスのプロトタイプ「恋の弱み」
「あなたがいたから僕がいた」
アレンジがかっこいい「悲しきメモリー」あたりが好きです

郷ひろみは2位止まり作品が多いですよね
特に初期の4作連続は驚異的です
しかしオリコンのタイトルホルダーは
田原俊彦の10作品だと思います
by オリ25 (2009-09-28 16:32) 

阿久臭&筒木兇平

毎週の更新ありがとうございます。メロディは2つ(A-A´-B-A´という曲の構成は、小学校の時、フォスターの「故郷の人々」で出てきたと記憶しています。)しかなく、サビの部分で同じ歌詞が繰り返されるのも印象的です。そして、2番の後、短い間奏が入ってもう一度サビに入るアレンジも歌謡曲的でオーソドックスな感じがします。プロの作家の技が見事に結晶した作品だと思います。

私には、オリジナルのキーは、高いですが、ボイストレーニングをして、歌ってみたい気持ちになりました。新しいチャレンジの気持ちを起こさせていただき、うれしく思います。


by 阿久臭&筒木兇平 (2009-09-28 23:12) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんばんは!

おっと、田原俊彦さんは全くノーマークでした(^^;) 確かに10曲ですね。
松田聖子さんがいつも1位を獲っていたのも要因の一つかも知れませんね。

イントロが似ているというのは「ジャン!」と始まって歌メロを使うというパターン
の事ですね、きっと。 使い回しかどうかは不明ですが、他のアレンジャーの
編曲でもたまに聞く事があります。 例えば平浩二さんの「バス・ストップ」とか
…これも近いうちに採り上げますね(^^)

郷さんの筒美氏作品では、私は「小さな体験」が大好きなんです。 あの、
そこはかとない哀愁感は筒美氏作品の真骨頂とさえ思います。


by ぽぽんた (2009-09-28 23:33) 

ぽぽんた

阿久臭&筒木兇平さん、こんばんは! こちらこそ、いつも読んで下さってありがとうございます。

「よろしく哀愁」は構成といいアレンジといい、歌謡曲の常道に則ったような作品
のはずなのにどこか強い印象の残る曲ですね。 きっと理屈でない、作家独自の
感性が結実しているのだと思います。 その要素に歌詞も当然含まれていて、
他の歌詞はちょっと想像できないですよね。

声は、低い方は咽頭の長さで決まるためにトレーニングしても出ないものは
出ないそうですが、高い方はトレーニング次第でかなり上の方の音も出せる
ようになるそうです。 この曲の最高音はF#なので、Gまで出るようになれば
楽に歌えると思います。 私も頑張ってみます(^_-)


by ぽぽんた (2009-09-28 23:45) 

風の精


筒美先生作品の この曲と 田原俊彦のグッドラックLOVE(同じく筒美先生作)は ホント筒美先生しか創れない曲調だと思います。コード進行は 同じような感じですけれど…(^o^;
by 風の精 (2012-05-15 22:29) 

ぽぽんた

風の精さん、こんばんは!

仰る通り、この曲には筒美氏の独特な世界を感じますね。 編曲が森岡賢一郎氏
なのですが、これを筒美氏が自ら編曲したらどんな感じになっていたか、興味があります(^^)

by ぽぽんた (2012-05-16 00:19) 

ゴロちゃん

ぽぽんたさん、こんばんは。

過去の記事を読んでいたら、ぽぽんたさんが「小さな体験」が大好きと書かれているのが目にとまり、思わずコメントせずにはいられなくなりました。

初期の頃のひろみさんの歌っていいですね!「よろしく哀愁」を聴いた時には、歌詞の内容といいメロディーといいジャケットの写真といい、急に大人っぽくなっちゃったなあと感じたものです。「よろしく哀愁」も好きなのですが、どちらかというと、それまでのニコニコしているジャケ写のひろみさんの歌の方がもっと好きです。

で、いちばん好きなのが「小さな体験」と「裸のビーナス」です。「男の子女の子」の時のひろみさんはあまり好きではありませんでしたが、この「小さな体験」を聴いた時には、イントロ、メロディー、アレンジ、間奏・・・すべての要素においてそのカッコよさに虜になってしまいました。「ミッション・インポッシブル」ばりのイントロと一番が終わった後のエレキの間奏は、私としては鳥肌ものです。レコードを買ってもらって何回聴いたかわかりません。

そうなると、ひろみさん本人も好きになり、新曲が出るたびにレコードを買ってもらったものでした。(親に「変な声」とか「女みたいだ。」などと言われながら。)

「花とみつばち」までは大好きでしたが、次の「君は特別」が私としてはいまいちでした。(「魅力のマーチ」もちょっといまいちでした。)

で、「よろしく哀愁」で大人路線に入っていって「なんか歌謡曲っていう感じになったなあ。」と思っていた時、秀樹の「傷だらけのローラ」が出て、その曲のカッコよさにノックアウトされて、ひろみファンから秀樹ファンに移行していきました。(秀樹ファンがしばらく続き、次に五郎ファンに移行していきました。)

「よろしく哀愁」のことについてあまり触れてなくてすみません。とにかく筒美先生はすごい!ということを言いたかったのです。「悲しきメモリー」も文句なしにカッコイイですね!35年も前の歌とは思えません。


by ゴロちゃん (2012-08-13 23:50) 

ぽぽんた

ゴロちゃんさん、こんばんは! 返事が遅くなり、申し訳ありません。

私は学生の頃、ご多分に洩れず(^^;)男性よりも女性歌手の方が好きだったもので、
新御三家の歌を片っ端から聴いた事とかはなかったんです。 しかしその誰もに関して
何曲かは好きな曲があって、郷ひろみさんでは「小さな体験」、西城秀樹さんだと「恋する季節」、
野口五郎さんでは「青いリンゴ」と、デビュー曲か2曲目が好きになる事が多かったんですね。

「小さな体験」で何が好きかと言うと、切なさかな。 音楽的に分析するのは
その気になればできるのですが、切なさのようなものを感じさせる要因って一体何か?
と考えると、分からないんです。 何かと何かを足すと化学反応で予想外の物質ができる、
そんな感じなのかも知れません。

「君は特別」は何となく、当時の郷ひろみさんのイメージを誇張したような、やや
作りすぎな感じがしますが、サウンドはファンキーで凝っていますね。
私はもう一つ、「恋の弱味」がかなり好きです(^^)

筒美京平氏は新御三家の全員に作品を提供していますね。 3人それぞれの個性を
十分把握しての作品作りは素晴らしいと思います。 ただ、一番力が入っていたのは
やはり、郷ひろみさんの作品かな。 そうだとしたら、きっと郷さんが筒美先生好みの
「変わった声」だったからでしょう(^^)

by ぽぽんた (2012-08-15 21:28) 

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