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黄色いリボン / 桜田淳子

気がつくと、まだ桜田淳子さんの楽曲は一度も採り上げてなかったんですね(^^;)

黄色いリボン.jpg

どの曲にしようか迷ったのですが、サウンドの豪華さでまずこの曲にしました。
かなりの季節外れなのはどうかお許しをm(_ _)m

「黄色いリボン」は桜田淳子さんの6枚目のシングルとして1974年5月に発売され、
オリコン最高10位、同100位内に15週ランクインし16.5万枚の売り上げとなりました。


この曲では、作曲の森田公一氏が編曲も担当しています。

特徴的なのはベースとブラスでしょう。

やや固いお話になりますが、ちょっとお付き合いを…(^^)


「黄色いリボン」のコード進行をチェックすると、

イントロ: F/C B♭/C F/C A7/C# Dm Gm/D C/E F F/C C7

Aメロ: F/C F6/C Fmaj7/C F/C Gm/D C7/E F/C

A'メロ: F/C F6/C Fmaj7/C F/C Gm/D C7/E F

1コーラス目と2コーラス目の前半、ベースはC→Fに順繰りに動き、その上でコードが変化しています。
即ち、分数コードだらけなんですね。

この曲はキーがF。
その場合、ベースがFに固定されていてその上でコードが変化する
という進行はよく見かけるのですが、
この曲のようにキーに対して5度上のをベースにして
その上でコードを変化させる手法は、歌謡曲では非常に珍しいんです。


で、なぜこのような手法を用いたかと考えると、それは多分、
スイングのようなリズムと組み合わせてベース音で主人公の少女の胸の鼓動、
ときめきのようなものを表現したかったのでは、と私は解釈しています。


特殊な分数コードを用いる事によって、そんな「ときめき」、また「不安」を
より強調しているのだろうと思うんです。


森田氏はこのコード感がお好みのようで、この曲より2年遡り1972年3月に発売された
和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」のイントロ~Aメロで、
同じような手法を「黄色いリボン」より以前に使用していました。


そして豪華なブラス・サウンド。

♪あなたの胸にと・びこ・みたいのよ♪の「・」の部分で
トロンボーンが大胆にブォ~ンと入るんですね(^^)

イントロやオブリガードではトランペット群が大活躍で、桜田淳子さんご自身、
この曲は「管楽器が冴えていて気持ちよかった」と語っています。


その他にも左右に広がる女性コーラス、
エンディングではピチカート奏法も使われているストリングス、
重要なオブリガードを担当しているフルートなど、
聴くほどにいろいろな発見ができる楽しいサウンドです。


そして歌入りでは、桜田淳子さんのヴォーカルが最初から最後まで
べったりと2重唱になっています。 時々声がズレるのはご愛嬌ですね(^^)


以前にもコメント欄に書いた事がありますが、この曲の放送の時、
歌入りが終わりその解説に移った時、すぎやまこういち氏が「歌が2重になっているねぇ」
と言うと、お相手DJの堀内美紀さんが「そうですかぁ?」と関心なさげに返していたのが、
私にはとても印象に残っています。


このミックスでは、リバーブがリズム隊にはかかっておらず、ヴォーカル、
ストリングス、トランペット隊、フルート、トロンボーンに深めにかかっています。

さらに細かく聴くと、フルート・トロンボーンに1つ、ストリングス・トランペット隊に1つ、
歌入りではヴォーカルにもう1つと、判る範囲でも3つの別々のリバーブが使われています。


さらにさらに、フルートとトロンボーンにかけられているリバーブは、
音の返りがそれぞれ反対チャンネルに回って聞こえるようにセッティングしてあるのですね。


このカラオケでは、各コーラスの終わりの ♪待っててね♪ ♪感じてね♪ ♪信じてね♪ と歌う声が、
右チャンネルから微かに聞こえてくるんです。 本当に微かですが(^^;)

これはマルチトラックテープをミックスダウンする時に、
ストリングス(かな?)が収録されたトラックの隣にヴォーカルトラックがあり、
そのクロストークが現れたのでしょう。


私はたまたま、桜田淳子さんの4チャンネルレコードを持っていて、
その中にこの曲も入っているのですが、
そのバージョンを聴くとリバーブが少なく、
楽器音やヴォーカルが裸に近い感じになっているんです。

通常の2チャンネルステレオバージョンは、それと比較すると
手が込んでいてとても繊細にミックスされているのがわかるんです。


初期の桜田淳子さんの楽曲の中でも、サウンドの重厚さという意味では
最高傑作だと思います(^^)


また、この頃の桜田さんの歌唱はノン・ビブラートでストレート、
声質も声変わりの前で瑞々しく、素晴らしかったですね(^o^)


1974年7月オンエア。


作詞 : 阿久悠
作曲 : 森田公一
編曲 : 森田公一
レコード会社 : ビクター
初発売 : 1974年5月25日

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コメント 11

Mr.M

今週も懐かしい曲をありがとうございます。このブラスやストリングスがビクターオーケストラ・・・と言った独特のサウンドがたまりませんね。麻丘めぐみなんかも確かこの系統のサウンドでしたよね。当時は気付きませんでしたが、サビの部分がキャンデーズの「あなたに夢中」に作りが似ていたりして・・・
by Mr.M (2009-10-25 23:17) 

オリ25

歌謡曲にはまりだしたのが78年頃ななんですけど
はまりだす以前にヒットを飛ばしていた人たちの
作品を後になって聞いた時の衝撃はすさまじかったですね
太田裕美・岩崎宏美には特に大きかったです

食わず嫌いで聞かない人って多いんじゃないでしょうか
アグネス、淳子 80年代だと河合奈保子 柏原芳恵とか
前者については僕も当てはまります 
ま、音楽に興味を持つ年齢もあるでしょうけど

黄色いリボンは紅白で、百恵・昌子と一緒に歌ってましたよね
森田公一本人のアレンジって珍しいです
淳子っていうと、森田+竜崎孝路の印象が強いです

仰るようにブラスが気持ち良いなぁ
てっきり発売は春先かと思いきや、5月末なんですね

ぽぽんたさんは楽器など弾けるのでしょうか
楽譜やコード進行など非常に詳しいですね
いつも感心してしまいます
僕は譜面はまったく読めませんが
楽譜を見るのは大好きで、ストリングスの駆け上がり
ギターの早弾きのところが譜面になってると
音源と一緒に見るのが好きでした

長々と失礼いたしました
by オリ25 (2009-10-26 12:54) 

ぽぽんた

Mr.Mさん、こんばんは! コメントをありがとうございます。

「ビクターオーケストラ」という名義でも、実際には当時の、名うての
スタジオミュージシャンが演奏していたようです。 ですから、録音の
エンジニアリングも含めたのが「ビクターオーケストラ」なのでしょうね(^^)
仰る通り、桜田さんの楽曲と、麻丘めぐみさんの楽曲のサウンドは
共通点が多いと思います。

確かに「あなたに夢中」に似てますね、私も今気付きました。
作曲が同じ森田公一氏だから、でしょうか(^^;)

by ぽぽんた (2009-10-26 18:42) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんばんは!

私は歌謡曲のレコードを買い始めたのが1971年なのですが、その頃の
レコードを大人になってから聴いてもなお、新しい発見があるんです。
当時の音楽、奥が深いですよね。
私にとっての「食わず嫌い」は奥村チヨさんなどの「お色気路線」の方たち
だったのですが、これも大人になってから改めて聴いてみるとこれが、
ハマるんですよ、音楽的に。 当時の作家は本当にプロだったんだな、
と思ってしまいます。

確かに桜田さんの森田氏作品は、アレンジが竜崎氏が多いですね。
天地真理さんの竜崎氏アレンジ曲とサウンドがかなり違いますね。

私は子供の頃ピアノを習っていたのですが、まじめに通っていなかった
ので、楽譜は読めますがあまり初見が利かないんです(^^;)
バンドもやっていたので、むしろコードネームとリズムを指定してもらって
自由に弾くというパターンが好きなんです。

私も子供の頃から、特にストリングスの動きを追いかけるのが大好きで、
そういう意味でも筒美京平氏のアレンジには惹かれっぱなしでした(^^)

by ぽぽんた (2009-10-26 18:58) 

オリ25

奥村チヨのお色気路線は川口真が絡んでますね
60年代末から70年代初頭の川口サウンド
好きなんですよね 

ピアノですか~ うらやましい~
その昔、学校でピアノいたずらした事ありますが
「左右で別の動きが出来る」事が理解できませんでした
≫自由に弾くというパターン
・・・という事は、即興で弾けるんですね カッコいいなぁ~
by オリ25 (2009-10-26 21:37) 

オリ25

ごめんなさい 連投失礼いたします

筒美京平作品のストリングスは
イントロやサビ前での駆け上がりが
特徴ありますよね
楽譜で見れた中では「魅せられて」の
駆け上がりが 美しいと思いました
by オリ25 (2009-10-26 22:29) 

ぽぽんた

オリ25さん、再びこんばんは!

川口真さんは長い間に渡って本当に良い曲を沢山残されていますよね。
私が初めて買ったレコード、由紀さおりさんの「手紙」も氏の作・編曲
という事もあり、ずっと関心を持っていました。 氏のアレンジはベースに
特徴がある、などとも言われますね。 和田アキ子さんの「涙の誓い」など
聴くと確かにそれは感じます。

ピアノなどのキーボードは、ある程度の基礎があると、「自由に弾く」というのは
そう難しくないんですよ。
知っている曲を好きなように弾くのは楽しいんです。 オリ25さんもこれから
でもぜひ!

筒美氏のストリングスは、まずおしゃれな感じがするんです。 渚ゆう子さんの
「雨の日のブルース」のストリングスなど、実に素晴らしいんです。

また、ストリングスの役割の一つに、その時のコードの内声部を補強して
コード感をはっきりさせるという事があるのですが、筒美氏はわりとそれを
無視してストリングスにも歌わせている事が多いんです。 駆け上がり、
駆け下がりと共に、トレモロ奏法が多い事も特徴の一つです。

「魅せられて」はまさに、筒美流アレンジの集大成のような感じですね(^^)

by ぽぽんた (2009-10-27 00:06) 

なかやま

黄色いリボンはSINのカラオケでの好きなカラオケのひとつです。他に「三色すみれ」や「17の夏」、「はじめての出来事」のカラオケもあったと思います。この頃の淳子ちゃんかわいかったですね。中3トリオから高3トリオまでありましたね。そういえばこの頃桜田淳子の歌でNHKみんなのうたで「春のゆくえ」という唄がありました。私も同じ高校1年でTVやFMで流れていたのを覚えています。この唄、CD化されないのでみんなのうたファンのなかでは伝説になっているらしいです。それでは!
by なかやま (2009-11-18 23:27) 

ぽぽんた

なかやまさん、こんばんは!

私もこのサウンドは大好きです。 何か、すごくビクターらしいな、って感じですね。

「十七の夏」は当時録音したのですが、「三色すみれ」と「はじめての出来事」
はCDで入手しました。 「三色すみれ」のCD化されたカラオケは、二重唱部分の
ヴォーカルが多く残されているので、「こんなのカラオケじゃない!」と今でも
やや不満なんです。 私はこの曲が「サウンド・イン・ナウ」で放送された記憶が
ないんです。 FM誌で時々、「カラオケ・コーナー」の曲目が書いてない事が
あったりしたので、その時だったのかな、と思うのですが…。

「みんなのうた」は名曲が多いですね。 残念ながら「春のゆくえ」は憶えて
いないのですが、それよりもかなり前に由紀さおりさんが歌っていた「はるかに
蝶は」という曲が大好きでした。

「カンコー学生服」のCMや「カリキュラ・マシーン」に出演していた淳子さんは
明るくて楽しかったですね(^^)

by ぽぽんた (2009-11-18 23:53) 

青大将

そして今宵もこんばんは。(^^)
紙ジャケ復刻CDのライナーノーツで淳子本人が語ってる様に、この曲は管楽器が冴えてて気持ちいいんですよね。 俺はこの当時から、イントロの、♪このリボン 見えるでしょう(素敵でしょう・忘れないで)♪の後に来る同一のメロディー(フルート)が、とにかく印象的で、脳裏にインプットされてしまいました。 また、このイントロ自体聴いててホント、心地良いというか、スカッとします。 昭和49年(または74年)と聞いて、先ず思い興される曲がコレなんですよ。自分の中では、この年を象徴する曲です。 衣装も、スポーティーでイメージに沿ったものでした。 同じショートカットでも、前作(つまり、『三色すみれ』)よりも少し伸びていい案配にまとまった髪型も好感持てます。カラオケ聴いてると、弾むような進行の仕方に、思わず愉しい気分になりました。
或るサイトでこのシングルジャケ写をけなしてる文面を見た事がありますが、俺は結構好きなジャケットです。(^^)
記事にもある様に、イントロの出だしは、主人公の少女の胸のときめきを表現したものだとか。 エンディングの♪ポン・ポン・ポン・ポン♪と弾むようなメロディーも、それに通じますね。 ユリ・ゲラーがスプーン曲げで超能力ブームを巻き起こしてた時期にテレビで連日連夜聴いた曲たちは、何だかどれもこれも良かったなぁ~という記憶があります。
「恋のアメリカン・フットボール」「夏の感情」「午前零時の鐘」「涙の河」等々・・・・・。 今日、この記事を目にする迄、すっかり以前コメント入れてたものと思い込んで居たのですが、そうでなかった事に自分でも意外でした。 今、入れられて何より。
またどっかに出没します。(^^;

by 青大将 (2012-08-17 23:07) 

ぽぽんた

青大将さん、こんにちは!

そうですね。 管楽器をはじめ、全体的なサウンドがとても豪華な感じがしますね。
今だとほぼ全部サンプリングした音でで安く済ませるでしょうから、当時はとても手間と
お金が掛かっていた、と言えます。 
私にとっても、中1の夏を思い出す時に筆頭に出てくる曲です。 前年のアグネス・チャンさんの
「草原の輝き」や天地真理さんの「恋する夏の日」もそうですが、一聴して夏!と
思い切り感じさせてくれるサウンドなんですよね。 それを作れるのは、お金の問題
だけでなく作家のセンスによるものが大きかったのかも知れません。

このジャケ写をけなしている記事があるんですか? 私は大好きです。 何でも
けなしたがる人って、いるんですね(^^;)

私にとって1974年は、前年にあまりに大ヒット曲が多かったためにちょっと霞み気味な
イメージが付きまとうのですが、見直すと今も残っている曲がとても多いんですね。
友達がラジカセを買いに行くのに付き合ったり、ショールームのオーディオ装置をああでもない、
こうでもないと友達と見て歩いた事もあったり、まわりはみんなそれぞれ、好きな音楽を
持っていて楽しんでいた時代でした。 好きな歌手の新曲がとても楽しみだったのも
この時代です。 今のように趣味や楽しみが多様化していなかったから、かも知れませんが、
そんな頃に学生で良かったな、とよく思います(^^)

by ぽぽんた (2012-08-18 14:32) 

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