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愛する人はひとり / 尾崎紀世彦

「さよならをもう一度」に続くヒット曲です(^^)

愛する人はひとり.jpg

「愛する人はひとり」は尾崎紀世彦さんの4枚目のシングルとして1971年12月に発売され、
オリコン最高2位、同100位内に20週で39.3万枚を売り上げる大ヒットでした。


尾崎紀世彦さんと言えば「また逢う日まで」という事で、
それがデビュー曲と思っている人が多いようなのですが、
実はその前、1970年8月「別れの夜明け」というシングルを発表しており、
それがデビュー曲でした。

欧米人を思わせるその容姿をアピールする意図か、
「別れの夜明け」にはイタリア語のセリフが登場します。
曲調は暗い感じがしますが、筒美京平氏らしいスケールの大きさがあり、
ご存知ない方はご一聴をお勧めします(^^)


テレビでよく「なつかしの×××」などと銘打って、1970~1980年代のヒット曲を
特集する番組がありますよね。

私もたまに観るのですが、最近のその手の番組では現在の歌手本人が出てきて
当時の歌を歌う事が多くて、その変貌、衰え具合に「…」となる事がしばしば。


さらにガッカリする事があって、それは選曲なんですね。

太田裕美さんはいつも「木綿のハンカチーフ」、イルカさんはいつも「なごり雪」。
アグネス・チャンさんはいつも「ひなげしの花」、平山みき(平山三紀)さんはいつも「真夏の出来事」。

そして尾崎紀世彦さんは、いつも「また逢う日まで」ですよね。 
ごくまれに「さよならをもう一度」が歌われる程度。


勿論「また逢う日まで」は誰もが認める名曲である事は認めます。
しかし、当時をリアルタイムで観ていた1人としては「もっと他にもあるじゃん!!」
と思ってしまうんですね。


実際、尾崎さんご自身も何かの番組で「他にも良い曲があるのに…」
と発言したのを聞いたような記憶があります。


尾崎さんの楽曲は、特に1971~1973年に良い曲が沢山あります。

「さよならをもう一度」「ふたりは若かった」「こころの炎燃やしただけで」
そして筒美氏式ド派手歌謡ナンバー1!と個人的にものすごく好きな
「あなたに賭ける」などなど、筒美京平氏が中心になり
非常に力の入った作品が提供されています。


「さよならをもう一度」は川口真氏の作・編曲ですが、歌詞の内容といい曲調といい、
明らかに「また逢う日まで Part2」という感じです。
当時大人気だったイギリス人アーティストのトム・ジョーンズ。
サウンド的には彼の作品を強く意識して作られているようです。


歌詞がアーティストの人気を左右する例はあまりないとは思うのですが、
「愛する人はひとり」は1人目の女性で自分は燃え尽きてしまったからお前には全然燃えない
…とかなり身勝手な言い分を放つ男の歌で、
「また逢う日まで」や「さよならをもう一度」とはイメージが違い過ぎるのが災いしたのか(^^;)、
次の曲以降、レコードの売り上げは落ちて行きました。


しかし「愛する人はひとり」のサウンドとアレンジは、まさに筒美京平氏なんですね。
派手なのに暗い。 暗いけどおしゃれ。 おしゃれだけど骨太。 ってところかな(^^;)


オルガンとベースで始まるイントロからスピード感がありますね(^^)
そしてブラス、ストリングス、アコースティックギター、女声コーラスと
次々に現れて歌の世界を構築していきます。
控えめながらティンパニも使われているようです。


筒美サウンドのキモはやはりストリングスだと思うのですが、
この曲では各コーラスに2回ずつある大きな駆け上がりが曲全体を盛り上げ、
♪愛する人はひとり…♪ の部分のストリングスのフレーズは、
歌メロとは全く違うメロディーを対比させて歌メロをより印象的にしているんですね。
まさにプロの仕事!と言った感じです(^^)


余談ですが、特にこの時代の筒美京平氏の作品は傑作揃いです。
どちらかと言うと女性アーティスト、アイドルに多くの曲を提供しているイメージがありますが、
尾崎さんのような本格的な歌唱力を持つ歌手に提供する楽曲では、
より筒美氏の力が遺憾なく発揮されていたのではと思えるんです。


「また逢う日まで」の頃、尾崎さんは28歳だったんですね。
66歳の現在に、ぜひまたこの頃の曲を沢山歌ってほしいと思ってしまう私でした。


「愛する人はひとり」
作詞 : 阿久悠
作曲 : 筒美京平
編曲 : 筒美京平
レコード会社 : フィリップス
初発売 : 1971年11月25日

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コメント 20

uncle bear

 いいですね。 フィリップスのストリングスも充実しています。
「また逢う日まで」にはズー・ニー・ヴー(「白いサンゴ礁」が有名なグループ)の歌った「ひとりの悲しみ」という元歌があったのをご存知ですか? 絶対「また逢う日まで」のほうがいいタイトルですよね。

ぽぽんたさんは私のブログ見ていただいていてくどくなるでしょうけれど、私の一押しは「あなたに賭ける」のB面「愛のみに生きて」です。(^^)

http://august.air-nifty.com/monolog/2006/02/27__04c5.html
by uncle bear (2009-11-27 20:27) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんばんは!

「ひとりの悲しみ」はエピソードとして有名だったので存在は知っていたのですが、
音を聴いたのは数年前です。 アレンジも「また逢う日まで」とあまり変わらない
事に驚きました。 歌詞は違いますが、町田義人さんのヴォーカルが尾崎さん
と違う雰囲気があっていいですよね(^^) ただインパクトは確かに弱いかな、と
思いました。

ブログを読ませて頂きました。 「愛のみに生きて」はバラードなんですね。
私は聴いた事がありませんが、とても興味があります。 当時、このシングルを
買った人は、A面では激しくB面では穏やかにと2つの味を楽しめて得をした
ように感じたかも知れませんね(^_^)

CDを聴いて改めて思ったのですが、当時のフィリップスレコードの作品は音質が
とても良いんですね。 レンジが広くて厚みがあります。 この頃はレコード会社
によって明確に音のポリシーのようなものがあって、良い時代でした(^^)

by ぽぽんた (2009-11-27 23:16) 

なかやま

この唄は私のカラオケの18番です!ぽぽんたさんがいうように尾崎紀世彦といえば「また逢う日まで」「さよならをもう一度」が有名ですが、私は個人的にはこの唄が一番だと思っています。「なつかしの…」では「また逢う日まで」ばかりで、しかも勝手に変調して「二人でドアをしーめーて~~~」を「二人でドアをしッめて~~~」と「し」と「め」の間を極端にせばめて歌うんですよね。いくら本人の歌唱とはいえこれが本当にきらいです(マチャアキが「幸福への招待」を歌う時も同じような感じデス)。今はあまりカラオケにいくことはないですが、必ずこの唄でシメます(笑)。サビの部分で「…奪いさったあーーーあーいする人は一人」の「あーい」の「あ」の部分で声をひっくり返すようにもっていくと、その場にいる人はびっくりしますよ(^^)。
でもこの曲、短いんだよなあ。気持ちよく「唄って」いる人からすれば、サビの部分がもう1回リピートしてもいいと思っています。それでは!
by なかやま (2009-11-28 01:38) 

ぽぽんた

なかやまさん、こんばんは!

この歌がカラオケの十八番って事はかなりの歌唱力と見ました! 私もたまに
カラオケで尾崎さんの歌をやりますが、いつも「さよならをもう一度」です(^^;)
私の好きな「あなたに賭ける」はリストに入ってなくて…。 あ、全然上手くは
ないですよ、私は(^^;)

確かに尾崎さんにしても堺さんにしても、さらには由紀さおりさんにしても。
過去の歌を歌う時にやたらとフェイクする事が多いですね。 もっと素直に歌って
欲しいのに、といつも思います。 もしかしたら、内心「もっと他の歌も歌わせて
くれ!」などと思ってのささやかな抗議かも知れません…って考えすぎかな(^^;)

この曲に限らず、昔の曲って短いものが多いですよね。 これって、聴く人にある程度「物足りなさ」を感じさせて、何度も聴きたくなるように仕向けるための
作戦のような気がする事があるんです。 特に筒美京平氏の作品にそれを
感じます。

最近の曲はやたらダラダラ長くて、CDを買って聴きたいと思うような曲がとても
少ない…というのは私の偏見でしょうか(^^;)

by ぽぽんた (2009-11-28 23:06) 

オリ25

仰るように「また逢う日まで」「さよならをもう一度」はよく聴きますけどね
この曲は知りませんでした データを見ると約40万枚も売れてるんですね
2分半と少し物足りないくらいなのは、僕も戦略だと思います

懐古番組での尾崎さんの歌唱は、1コーラス目はどうにかオリジナル歌唱
ですけど、以降はフェイクしまくりですもんね

話は変わりますが・・・
資料本で読んだんですけど、布施明「積木の部屋」は
事務所から川口真に フェイク出来ない曲を という発注が
あったんだそうです 
by オリ25 (2009-11-30 19:54) 

ぽぽんた

オリ25さん、こんばんは!

ヒット曲を出すと、毎日毎日同じ歌を何十回となく歌わなければならないので、
飽きてしまう事も当然あるのでしょうね。 それで自分で適当に変えてしまう
ようになるのかも知れません。 しかしそれはそれで、テレビを観ている人には
関係ないのだから、やはりレコードと同じように歌って欲しいですよね。

「積木の部屋」については、私も読みました。 その要望に川口真氏はあのような
難しい曲を書いたんですね。 その曲は8分の12拍子という、他ではまず目に
しないリズムで書かれていて、音をたどるだけでも大変努力が必要なんです(^^;)

by ぽぽんた (2009-11-30 22:59) 

Marco Polo

「また逢う日まで」大好きな歌です。
尾崎紀世彦さんはダイナミックな歌が多いですね。
レコード大賞でのVサインでの笑顔が
新時代の幕開けを感じさせました。

世間が求めるものはその歌手の代表曲と
番組の製作者が思っているので
それはしょうがないことかもしれません。

ちあきなおみさんのように
70年代の歌手を一人ひとり1時間
当時の映像でじっくり特集する番組が
できるとうれしいですね。
by Marco Polo (2010-01-16 22:14) 

ぽぽんた

Marco Poloさん、こんばんは!

私は、尾崎さんは賞とかはあまり関心ないようなイメージを持っているのですが、
レコ大のビデオを見返すとそんな私の持つイメージに反し本当に嬉しそうなので、
観ている方も嬉しくなります(^_^)v

どうも「懐かしの…」と言った歌番組の番組制作者は頭が固いのか、「この歌手
ならこの歌を唄わせればそこそこみんな喜ぶだろう」的な思索が見えて、時々
不愉快になるんです。
表面上では昔の名曲はすごい!と賞賛しながら、その実バカにしてるのでは?
とさえ思ってしまうんです。 言い過ぎかな…

本当にそのような特集番組を作ってくれると嬉しいですね。 特に1970年代前半
にはその価値のある歌手が何人もいると思うので、ぜひお願いしたいですね(^^)

by ぽぽんた (2010-01-16 23:35) 

あやや

この曲も懐かしいですね。約40万枚のセールスですから堂々の大ヒットです。
私はこの人なら「かがやける愛の日に」が一番好きですが、今は知る人もないでしょう。

歌いくずしの点は“歌は生き物だから、その時の感興により変化するのだ”と言う人もいるよう
ですが、私は衰えた歌手がレコードのように歌うとボロが出るからだと思っています。
by あやや (2010-04-10 20:28) 

ぽぽんた

あややさん、こんばんは!

「かがやける愛の日に」も、私が好きな「あなたに賭ける」も、ベスト盤には必ず
収録されていますが、確かに知名度は低いですね(^^;)

レコードでの歌唱は、その歌手にとってあまりこなれていなかったり、また楽譜に
忠実すぎて個性を出せてない…という事も確かに多いと思います。 なのでその
歌手としては、すっかりこなれた今の歌唱を聴いてくれ!となるのも自然と思う
のですが、リスナーとしてはやはりオリジナルと同じものを求めてしまいますよね。
意外に大きなテーマかも知れません。

by ぽぽんた (2010-04-11 00:36) 

uncle bear

大変ご無沙汰しています。 久しぶりに懐かしくなってこちらにおじゃましました。 尾崎紀世彦さんも亡くなってしまいましたね。 まさか最近の私のブログはご覧になっていらっしゃらないでしょうね。 実は最近「ぶん・いとう」の名前でかなり本気で歌ってます。 名前の部分のリンクは YouTube のチャンネルです。 (尾崎さんの曲も3曲)  専門のブログも始めました。 そのほか昔の曲もいろいろ歌っているので、良かったら覗いてみてください。 http://blogs.yahoo.co.jp/beardbun
3月にはかなり小規模なライブも計画中です・・・。(^^;)

by uncle bear (2013-12-11 18:34) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんばんは! お久しぶりです(^^)

久しぶりにブログを拝見しました。 そして聴かせて頂きました! うまく言えないのですが、
一聴して「声に何かが宿っている」と思ったんです。 何というか、ちょっと聴いただけで
もっと聴きたくなるような、そんな声をお持ちなんですね。 野口五郎さんの曲をお歌いに
なっているのを聴いて、確かに菅原進さんと共通したものがある気もしました。
まだ数曲しか聴かせて頂いてませんが、これからアップされている曲を全部
聴かせて頂きたいと思います。

ライブ、ぜひ実現させて下さい。 いつかピアノで参加しようかな(^^)

ご尊顔も初めて拝しました。 何だか嬉しかったです(^^)

by ぽぽんた (2013-12-12 23:31) 

uncle bear

ありがとうございます。(^^;) 特にぽぽんたさんに聴いていただきたいのは、フランク永井の「WOMAN」とビリー・バンバンの「愛は祈りのようだね」かな。前者は山下達郎のアレンジが、ちょっと軽めなカラオケになってしまってますが、最近アクセスが増えている曲です。 後者は何故かこの曲だけお化けになって、アクセス30000回を超えました。たぶんフルコーラスのオリジナル動画がないためかと。(^^;)
by uncle bear (2013-12-13 00:21) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんにちは! お返事が遅れて申し訳ありません。

おすすめ頂いた曲、聴かせて頂きました(^^) 両者、曲のタイプとしては全く異なるのに、
uncle bearさんの世界に完全に取り込まれていますね。 やはりお声の存在感がなせる技、
なのでしょうか。 そして、どの曲も歌詞が全部聴き取れる(当たり前のようですが、
プロの歌でもよく聴き取れない事がありますよね)ので、歌の世界がより明快に感じられます。
「愛は祈りのようだね」のアクセスが多いのは、楽曲とお声のマッチングが素晴らしいから、
ではないでしょうか。

今の季節にはビング・クロスビーの「White Christmas」など如何ですか?
きっと情感のこもった歌唱を聴かせて頂けると思います。
すでにアップされている「The Christmas Song」は私はカーペンターズのバージョンで
親しんでいますが、大好きな1曲です。

今後も期待しています!

by ぽぽんた (2013-12-15 09:30) 

uncle bear

ありがとうございます。 「声に何かが宿っている」といういただいた言葉を、噛み締めています。友だちにも「最高の誉め言葉だね」と言われました。 White Christmas、あります。(^^;;

http://youtu.be/P-s4Ovci5HU

この時季、the Christmas Song と共に微妙にアクセスが増えてます。(^^)
by uncle bear (2013-12-15 10:23) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんにちは!

失礼しました!不完全なチェックでしたm(_ _)m < White Christmas

私もuncle bearさんの、温かい声のファンになってしまいました。 一昨年前に
マイケル・ブーブレのアルバム「Christmas」が大ヒットしましたが、いつかあのような
クリスマスソングのスタンダードを歌ったアルバム制作など如何でしょう。
今後のアップを楽しみにしています(^^)

by ぽぽんた (2013-12-15 10:34) 

uncle bear

しつこくてすみません。 ぼくのブログを更新したので、トラックバックさせていただきました。<(_ _)> ごろうちゃんの「甘い生活」も近々公開の予定です。(*^_^*)
by uncle bear (2013-12-22 00:03) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんばんは!

いえいえ、このブログで良ければ遠慮なく利用して下さい(^^)
「甘い生活」はキーを下げているのでしょうか? 楽しみにしています!

by ぽぽんた (2013-12-22 19:46) 

uncle bear

は〜い。 カラオケそのものが既にキー4つ下がってのですが、ぼくはさらに1つ下げます。 これでも昔より上がったんですよ。(^^;; かなりイメージが違うかも。
by uncle bear (2013-12-22 20:25) 

ぽぽんた

uncle bearさん、こんばんは!

野口五郎さんのキーは男性ではかなり高めなので、私も下げないと歌えません(^^;)
しかし落ち着いた感じが強調されていいかも、ですね(^^)

by ぽぽんた (2013-12-23 20:52) 

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