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雨の御堂筋 / 欧陽菲菲

本当はフィーフィーさんじゃなくてフェイフェイさんなんですね(^^;):

雨の御堂筋.jpg

「雨の御堂筋」は欧陽菲菲さんの、日本でのデビュー曲として1971年9月に発売され、
オリコン最高1位に9週、同100位内に28週ランクインし79.2万枚を売り上げる
大ヒットとなりました。


それまでにも外国人歌手が日本で活動し人気を博した例はいくつもあるのですが、
中華系歌手ですでに本国(欧陽菲菲さんは中華民国=台湾ですね)で大人気だった歌手が
来日しレコードを発売し、さらにそれが大ヒットとなったのは欧陽菲菲さんが初めてでした。

それが翌年(1972年)暮れのアグネス・チャンさんのデビューにつながり、
さらにその翌年にも何人かの中華系歌手がデビューしました。


中国語が母国語の人は、日本語ではダ行などの濁音に苦労されるそうで、
「雨の御堂筋」でも「みどうすじ」が「みとうすっち」になったり、
「ほどう」が「ほとう」になっていたりしますが、
そのような片言に聞こえる日本語の発音が、日本人には可愛く思えてしまうんですね(^^)


しかし欧陽菲菲さんは来日して40年以上経ちますし、ご主人も日本人なのに、
不思議なほど日本語が上達しませんねぇ(^^;) あ、アグネス・チャンさんも、だ(^^;)

****************************************

構成としては1ハーフで、1コーラス目は A・A'・B・A'' と分ける事ができ、
ハーフは B・A'' となります(実際には A はどれも同じメロディーですが):

・Aメロ: ♪ 小ぬか雨降る…南へ歩く♪
・A'メロ: ♪本町あたりに…誰か伝えて♪
・Bメロ: ♪ああ降る雨に…濡れて夜の♪
・A''メロ: ♪いちょう並木は…南へ歩く♪


キーは Bm なのですが、東芝から発売されたオリジナルバージョンは
ピッチが1/4音ほど高いんです。

キーで言うと Bm と Cm のちょうど中間あたり、と言うのが実際で、
普通に調律されたピアノ(A=442Hz)を鳴き合わせると
ピアノが音痴に聞こえてしまうんです(^^;)


「雨の御堂筋」はベンチャーズの作曲で、そのオリジナルは
欧陽菲菲さんのそれと同日に発売されました。

ベンチャーズのバージョンは派手さを抑えたアレンジで、
エレキギターではなく生の12弦ギターがメロディーラインに使われたり、
また電気ピアノ、ハモンドオルガンと言ったキーボードが全体を彩って
哀愁感の強い仕上がりになっています。


ベンチャーズが作曲したメロディーを歌謡曲にした「ベンチャーズ歌謡」は、
レコード会社に関係なくほぼ全曲、川口真氏が編曲を担当しました。


「雨の御堂筋」も川口氏のアレンジで、ベンチャーズのバージョンの持ち味を
多分に採り入れたサウンドに仕上がっています。

特にイントロやAメロなどでのギロ、間奏での12弦ギターなどは、
ベンチャーズのバージョンからそのまま拝借したようなフレーズとなってます(^^)


イントロや間奏、エンディングでのメロディーを担当している楽器はクラリネットで、
そのハモリとしてトランペット(音が柔らかいのでコルネットかも知れません)が
使われている極めて珍しい構成です。


イントロなどで右から左にジャ~ンと走るように聞こえるのは中国琴だと思います。
この曲自体は中国とは関係ないのですが、欧陽菲菲さんが中華系の歌手であるので、
その個性を演出する目的なのでしょう(^^)


イントロの出だしはそこだけでも有名と言えるフレーズ(リフ)ですが、
コード進行では Bm・A/B・Bm・A/B と単純なもので、それはベンチャーズのバージョンと共通。

エンディングはベンチャーズのバージョンにはない、川口氏独自のアレンジで
Bm・A/B・Bm・A/B・Fm/A・G・Fm・B となっていて、
そのイメージを筒美京平氏が「雨のエアポート」で再構成して使っているんですね(^^)


歌メロのコード進行はわりと単純であると言って良いのですが、
♪あなた あなたはどこよ~♪ などで Bm・Em・Em/G・Bm… と言った分数コード、
♪傘も差さず♪ で唐突に Ⅶ♭(キーが Bm なので Ⅶ♭は C です)が出てきたりと、
所々で耳に残る音が使われています。


私はこの曲、何よりもヴォーカルが大好きで、テレビでの歌唱よりも抑え気味ではあるが
A'メロの終わり ♪誰か伝えて~♪ が dareka tsutaete~yeah と聞こえる所が
ものすごくカッコ良くて、今もそこの部分が来るとゾクゾクします(^^)

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「雨の御堂筋」に使われている楽器とその定位は:


左: ストリングス(バイオリン、ビオラ) 中国琴(ディレイ音) ギロ

中央: ベース 電気ピアノ 12弦ギター クラリネット トランペット 鉄琴

やや右寄り: タンバリン

右: ストリングス(チェロ) 中国琴

さらにタムが左右、スネアとハイハットが中央付近、シンバルが右から聞こえるように
配置された(ミックス時に振り分けられた?)ドラムスが聴かれます。


以前書いた事ですが、安西マリアさんのファーストアルバム「マリア登場」に
欧陽菲菲さんのレコーディングに使われたものと同一のオケが使われています。
しかし楽器の配置などにいくつか違う点があるので、
「マリア登場」ではマルチトラックテープに残っていた未使用のトラック、あるいは
欧陽菲菲さんのヴォーカルトラックをいくつか消した上で
安西マリアさんのヴォーカルを入れ、再ミックスしたのでしょう。

****************************************

「雨の御堂筋」のB面には、次の「雨のエアポート」から多くの楽曲を提供する事になる
橋本淳・筒美京平コンビの「愛のともしび」が収録されています。

そちらも詞の内容は「あなたを探す」で、「雨の御堂筋」と同じ立場のものなんですね。

私は小学4年の頃にこのレコードを買ってもらったのですが、
両面とも歌詞の主人公が同じ人であるように思い、意味もよくわからないのに
「かわいそう」と思ってました。

しかし「雨のエアポート」のB面「あなたは再び帰らない」は、
女性が男性を捨てる歌。 リベンジ、でしょうか(^^;)


「雨の御堂筋」
作詞 : 林春生
作曲 : ザ・ベンチャーズ
編曲 : 川口真
レコード会社 : 東芝音楽工業
初発売 : 1971年9月5日

新作です:「赤い風船(浅田美代子)・オリカラでピアノコンチェルト」
http://www.youtube.com/watch?v=Fj9avUln2m8

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コメント 21

桜えび

こんばんは。

フェイフェイさんは親父が好きで、歌番組を見ている時「おーい!出てるでー」というと「おう!」なんて言って一緒に見てた覚えがあります(笑)。

フェイフェイさんと書きましたが、今までフィーフィーさんと思ってました。
「夜ヒット」で三波伸介さんが「フェイフェイちゃん」と言っていたのを聞いて、“この人は根っからの日本人なんだな”と思ってましたが正しかったんですね。

by 桜えび (2012-01-29 19:11) 

横浜のvafan

ぽぽんたさん、こんばんは。

この曲は小学高低学年ながら、メロディに衝撃を受けた曲です。
たぶんTVで知ったのだと思うのですが、夜、布団に入ってから
頭の中で渦巻いていました。

ちなみに私がゾクゾクしたのは出だしの、”こぬか雨降る・・・”の
部分でした。こぬか雨の意味すら知らず聞いていたのですが、
メロディに何か胸を締め付けられるような不思議な感覚を感じた
のは確かです。
by 横浜のvafan (2012-01-29 20:19) 

ひろ

こんばんは~。
私も歌詞の意味も知らず聞き流してました。
メロディーがいいから覚えやすいし口ずさんだりしてました。
「フィーフィー」さんでなく、「フェイフェイ」さんでしたか?
よく「ヒーヒー」さんとか呼んでました(^_^;)

確かに、言葉は片言みたいですね。
アグネスさんは普段はちゃんとしゃべれるそうですよ~。
TVとかでは昔のイメージで片言でしゃべってるらしいです。

歌うと何故か、まねてしまう癖があります(^_^;)
by ひろ (2012-01-29 20:47) 

ぽぽんた

桜えびさん、こんばんは!

私の父も菲菲さんの事は気に入っていたみたいです(^^) 恐らく歌よりもキャラクターの方
だと思うのですが、歌は若い人に、キャラは中高年にと幅広く人気をつかんでいたんですね(^^)

三波伸介さんは本当の発音を知っていたのでしょうか!? だとしたら凄いですね(^^)

by ぽぽんた (2012-01-29 21:13) 

ぽぽんた

横浜のvafanさん、こんばんは!

そうですね、のっけからインパクトの強いメロディーですね(^^) 記事に書いたように、
欧陽菲菲さんのバージョンの間奏はベンチャーズの演奏にそっくりなのですが、
ベンチャーズのバージョンを始めから全部聴くと、そのメロディーの良さがさらにわかります(^^)

「小ぬか雨」という言葉は私もこの曲で初めて知りました。 繊細な表現であり、
雨ひとつにも色々な表現のある日本語が今更ながら素晴らしいと思ってしまいます(^^)

by ぽぽんた (2012-01-29 21:23) 

ぽぽんた

ひろさん、こんばんは!

欧陽菲菲さんは歌い方が非常に個性的ですから、やっぱり真似てしまいますよね(^^;)
私も「雨の御堂筋」を鼻歌で歌う時は ♪あっなった~あなたはとこ~よ~♪ ってな
感じになってしまいます(^^;)

う~ん、アグネス・チャンさんが流暢に日本語を話すところを見てみたい(^^)
昔のイメージの話し方をしても、もう可愛いって歳でもないですしね(^^;)

私の父(だけではなかったようですが)はいつも「オーヤンニラニラ」と言ってました(^^;)
確かに「菲」と「韮」は似てますよね(^o^)

by ぽぽんた (2012-01-29 21:32) 

一葉

こんばんは。「二人の銀座」「北国の青い空」「京都の恋」「京都慕情」「長崎慕情」「さすらいのギター」など、他にもベンチャーズ歌謡はたくさんありますが、確かにすべて川口真編曲ですね!どれも聴きごたえのあるアレンジですよね。「さすらいのギター」は欧陽菲菲さんもファーストアルバムで歌っていますね。「雨の御堂筋」は南沙織さんもアルバム「潮風のメロディ」で歌ってますが、うーん、あまりマッチしてないような気も。

中国琴が使われているとは知りませんでした。サビで急に加速感を増すようなアレンジ(ドラムスのフィルやストリングスの駆け上がりのせいでしょうか)や、「傘もささず」と一音ずつ歌う所でシンバルが派手にバシャバシャとアクセントをつけている所などがダイナミックな印象を与えていますね。あと全体的にドラムスとベースの音が生々しい気がします(さすが東芝録音)。コードのことはよく分からないのですが、イントロのベースの音程が浮いて聞こえませんか?(毎度のことですが、おなじみの曲でもこうやって細部にこだわって聴くのって楽しいですね!)

by 一葉 (2012-01-29 22:50) 

ぽぽんた

一葉さん、こんばんは!

川口真氏のアレンジは素晴らしいですね(^^) メロディーを引き立たせるばかりでなく、
京都なら京都、長崎なら長崎、欧陽菲菲さんなら中華風と、それらのエッセンスを
しっかり加味してあって、独特の世界を感じます。 「京都の恋」と「雨の御堂筋」が
オリコン1位になったのは、やはり川口氏の力が大きいと思います。
欧陽菲菲さんに「潮風のメロディ」はちょっと、ぶりっ子っぽくなっちゃうかな(^^;)

アレンジ全体としては、推測するに歌謡曲っぽさとバンドっぽさをチャンポンしているのでは
ないかな、と思うんです。 それが欧陽菲菲さんの歌唱にうまく合っているんですね(^^)
この曲の頃から、ドラムスをステレオ録音で左右に広げるというミックスが多くなってきて、
それが生々しさになっているんですね。 ただ配置をよく見る(聴く)と、実際のドラム・セットを
やや無視しているような気もしないでもないのですが(^^;)
ベースに関しては、音程というよりも音そのものが「立って」聞こえる気がします。
従来よりもベースに主張を持たせてバンドっぽさを出すため、かも知れません(^^)

私も今回、改めて「雨の御堂筋」をじっくり聴き直して「びっくり~!」って事が
色々あったんです。 仰る通り、聴き慣れた曲も、聴く姿勢を変えてみると次々に発見があって
楽しいものですね(^^)

by ぽぽんた (2012-01-30 23:38) 

卓

ぽぽんたさん、こんばんは。

同じ歌手でも新録の場合はカラオケも新しくなる場合がほとんどですが(ピンク・レディーのイノヴェーションは例外中の例外?)、同じ音源のカラオケで違う歌手が同じ歌を歌われる場合があるのを初めて知りました(@_@;)
欧陽菲菲さんの「雨の御堂筋」のオリジナルカラオケを、「itune」で見つけましたが、レコード会社が変わっており、こちらは新録のもので、残念ながら今回のブログで解説されているカラオケとは違っているようです(残念!)。
マリアさんの曲も試聴しましたが(これまでその存在も知らなかった)、やはりこの曲は欧陽菲菲さんの楽曲として、強く印象に残っています。曲を聴いて感じたことは、「が」の音を鼻濁音で発音している場合と、主語(単語)を引き立てるのか(?)普通に「が」と歌われているのが分かります。(今は日本人も鼻濁音を正しく使えていないので、外国人が正しく鼻濁音を使うことができないのは理解できますが・・・。)
たまに歌番組にも出演されているようですが、歌われるのは「ラブ・イズ・オーバー」の場合が多く、「雨の御堂筋」を聴くことは滅多にありませんね?
最後に、「こぬか雨(小糠雨)」の意味を調べましたが、「雨滴が霧のように細かい雨。ぬか雨。」とありました。本当に日本語らしい日本語ですね?
作曲はベンチャーズとありますが、私は渚ゆう子さんの「京都の恋」が好きで、当時母にカセットのアルバムを買ってもらった記憶があります。外国人がご当地の歌を作曲されるというのもおもしろいですね(作詞が後の場合、作曲者にはご当地の歌か分かりませんが)?
余談ですが、イージーリスニングの部類に入りますが、ポール・モーリアさんが来日した際、各地をコンサートで回り、その場所の印象を曲にされアルバムを作られましたが、そのアルバムの中で、「オー・ラ・ラ・オーサカ」がやはり記憶に残ってます(曲の雰囲気が大阪にピッタリという意味で)。

毎回程度の低いコメントで申し訳ないです。m(_ _)m
by (2012-02-01 19:36) 

ぽぽんた

卓さん、こんばんは!

安西マリアさんの「雨の御堂筋」についてですが、私は知らなかったのですが、
他にもそのような例はあるそうです。 あくまでもアルバム「マリア登場」の中の1曲であり、
シングルにするつもりは全く無かったと思われるので、ハッキリ言って予算削減のため、
もっとハッキリ言えば手抜きですよね。 実際の音がどうのと言うより、そのような
制作姿勢は私はあってはいけないと思います。 ちょっと横道に逸れますが、
今の世の中に何でも「昭和は良かった」と言いたがる人がいますよね。 しかし昭和の時代には、
今では考えられないほど非常識な事も多かった事も認識するべきだ、とも思うんです。

鼻濁音については、仰る通り日本の歌手(に限りませんが)でもきれいに使える人が
少ないので、そのあたりもしっかり教育してもらいたいものですね。  鼻濁音だと
「が」が「んがぁ」と言う感じになって音としては弱まるので、自己主張の強い現代人には
まどろっこしいのかな… 由紀さおりさんの海外進出がきっかけになり歌謡曲が
世界中で聴かれるようになったら、より正しい日本語に戻っていく事も期待できる
かも知れません(^^)

「小ぬか雨」は勿論辞書に載っている通りなのですが、私は母親からは「ごく弱いのに
気付くと体が濡れてしまっているような雨」と聞いた事があり、「雨の御堂筋」の歌詞では
そのような意味なんだろうな、と今でも思っています。 日本語って本当に繊細ですね(^^)

ベンチャーズは渚ゆう子さんには「京都の恋」「京都慕情」「長崎慕情」を提供していて、
どれもヒットしましたね(^^) その前には奥村チヨさんに「北国の青い空」(Hokkaido Skies)
を提供、それも大ヒットでした。 それもご当地ソングですね。 因みに奥村チヨさん、渚ゆう子さん、
欧陽菲菲さんは、当時ベンチャーズの来日公演にゲスト出演した事があります。

ポール・モーリアさんのそのアルバムについては、私は初めて知りました。
大阪のイメージの曲とは興味があります(^^) ポール・モーリアと言うと、「オリーブの首飾り」
がいつの間にかマジックショーの定番音楽になってしまっていて、私はそれが
すごく残念なんです。 個人的には「エーゲ海の真珠」と「涙のトッカータ」が特に好きです(^^)

by ぽぽんた (2012-02-01 23:52) 

ハムスター

ぽぽんたさん、こんにちは。

本文中で、曲のピッチについて書かれていますよね。それが気になったのでコメントさせていただきます。
何が気になったのかというと、どの時点でピッチが上がったのかという事なんです。最初のオケ録りの時点では(想像ですが)普通のキーで演奏されていたと思うのです。問題は、ヴォーカルを録る前にテープ速度を上げたのか、ヴォーカル録りの後なのかという事です。前者なら欧陽菲菲さんの声は正常にリスナーに届く筈ですが、もし後者だとすると不自然なヴォーカルがレコードに刻まれてしまっている事になりますよね。本当の事は分からないと思いますが、ぽぽんたさんの見解はいかがですか?

それと、オリジナルの歌手用のカラオケを他の歌手が使用してレコードを出す、という件ですが、これについては何年も前から気になっている事があります。いつ頃のことだったのかも記憶にないのですが、CBSソニーから女性3人組のグループが 『GAME IS OVER』 という曲でデビューした事があったと思います。この曲は山口百恵さんの 『横須賀ストーリー』 のB面に収録されていた曲なのですが、オケが全く同じで、その3人組の曲を聴いた時、「え、なんで?」と驚いた事だけが記憶に残っています。

今回は殆ど 『雨の御堂筋』 からは逸脱したコメントになってしまい、申し訳ありません。

by ハムスター (2012-02-02 12:07) 

Ray

「GAME IS OVER」を歌っていたのはサクセスという”4人組”ですね。ハーモニーまで付けて、けっこうよかったです。サクセスは山口百恵の「イミテイション・ゴールド」のバックで歌い踊っていたコーラスグループです。当時デパート屋上で百恵のイベントがあった時に前座でサクセスがこの曲を歌い、レコードを手売りしていました。僕は当時、可哀想にカラオケ作ってもらえなかったんだ、と思いました。

それより笑福亭鶴光の「鶴光のかやくごはん」というアルバム(当時けっこう売れた)に入っている「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」はダウンタウン・ブギ・ウギ・バンドのカラオケと同一トラックです。歌詞は大阪弁の鶴光節に替えてありますがオケは一緒。コーラスはツルコウ・シンガーズという女性コーラスに差し替えてあります。編曲表記はオリジナルがDTBWB編曲で鶴光の方が中村弘明編曲になっています。両方並べて回して確かめましたが、やはり同じでした。(DTBWBのオリジナルカラオケはサウンド・イン・ナウからエアチェックしたものですので、鶴光のレコードとはスピードがずれてしまいますが・・。)
DTBWBが東芝で鶴光はパイオニア。まぁ企画物なので他社にトラックを融通したということでしょうか?

アニソンでも、小鳩くるみのCX「アタックNo.1」主題歌がビクター以外の会社から出すにあたり、放映途中で大杉久美子に変更し、各社から発売におなりました。(小鳩はビクター専属、同アニメ主役の声優)
この時、ビクターの小鳩くるみ盤とコロムビア、キングなど各社から発売された大杉久美子盤は同じカラオケでした。アニソンデビューの大杉は小鳩のキーに合わせてうたったのでしょうか?
こういう事例は他にもありそうなので、探してみるのも面白いかもしれません。
by Ray (2012-02-02 16:43) 

Ray

追伸;「さすらいのギター」はベンチャーズサウンドではないですね。ベンチャーズがカヴァーしたことのある楽曲を、ベンチャーズサウンドと称した渡辺プロとユニオンレコードの戦略ですね。70年代らしいエピソードです。
by Ray (2012-02-02 17:00) 

ハムスター

Rayさん、有難うございます。ずっと気になっていた事がこれで一つすっきりしました。山口百恵さんとサクセスというグループにはそういう繋がりがあったのですね。一応「百恵ファン」だと自負していた自分としては、そんなことも知らずに恥ずかしい限りです。当時は、曲自体もカラオケも山口百恵さんの作品からそのまま流用するなんて酷いなぁと思っていました。
しかし、違うレコード会社間でも同じカラオケを使うことがあるとは驚きです。同じカラオケを使う事になった理由は、それぞれの楽曲によって違うのでしょうけれども、その「裏事情」が分かるともっと面白いかもしれないですね。

by ハムスター (2012-02-02 17:47) 

一葉

Ray様、ご指摘ありがとうございました。確かに「さすらいのギター」がベンチャーズ作曲と誤解を招くような書き方をしてしましました。ネットで調べてみたところ、「さすらいのギター」は、ロシアの軍楽隊長だったシャトロフという人が1905年に作ったワルツ「On the Hills of Manchuria」(Manchuria=満州)が原曲で、1963年にフィンランドのエレキグループ、ザ・サウンズの演奏(「Manchurian beat」)でヒットしたようです。ベンチャーズはそのザ・サウンズ版を1971年にカヴァーしたという形ですね。ただ、ベンチャーズヴァージョンが有名なので、一般的には「ベンチャーズ歌謡」という捉え方をされていたのではないかな?と思っています(「Twist and Shout」を「ビートルズ・ナンバー」というのと同じ感覚ですね)。

ちなみに「さすらいのギター」は千家和也氏のデビュー作なんだそうですね。
by 一葉 (2012-02-02 23:46) 

ぽぽんた

ハムスターさん、こんばんは!

ピッチの問題ですが、これは故意なのか事故なのか、今ひとつ判然としないんです。
安西マリアさんのバージョンも全く同じなので、これはテープ速度をいじったのではなく
最初のオケ録りの時に故意に全体のチューニングを上げたのでは、と思うんです。
もしそうだとしたら、目的は2つほど考えられて、一つはオケの中にチューニングが
困難な楽器があり、それに他の楽器が合わせた。 もう一つは、チューニングを
高めにする事で、ラジオ等で流れた時に聴取者の印象を強くする。 その2つです。
もし前者としたら、チューニングが困難なのは電気ピアノ、鉄琴、中国琴あたりですね。 ただ
マルチトラックだと、チューニングが困難でもテープ速度の微調整で対応できるはず
なので、どちらかと言うと後者の可能性の方が高い気がします。

もし事故だとしたら考えられるのは、録音の時に使ったマルチトラックレコーダーと
ミックスの時に再生に使ったマルチとが違う機械で、テープ速度が微妙(と言っても
1/4音だとテープ速度にすると約3%の差なので、プロ用マシンとしては決して
小さい違いではないのですが)に違っていた、と言った事ですね。 ただこれも、
通常はテープの始めに基準信号が入れてあり、使用する時にはその信号で
テープ速度も調整するはずなので、3%もの差が出る事はちょっと考えにくい。

以上を全部考え合わせると、やはりラジオなどで流れた時に聴取者の耳を引くために
オケ録りから故意にチューニングを上げてあった、と言うのが有力だと思います。
あくまでも推測ですが(^^;)

「GAME IS OVER」の件については、Rayさんが詳しく教えて下さいましたね(^^)
私も全く知らなかった事だったので、勉強になりました。

by ぽぽんた (2012-02-02 23:58) 

ぽぽんた

Rayさん、こんばんは!

「GAME IS OVER」の件、詳しく解説して下さってありがとうございました。
他にもやはり、色々な曲で同じような事がされているんですねぇ。 その事実を知ると、
やはりレコード会社って純粋に音楽を作っているのではなくて、商売なんだなぁと
思ってしまいます。 やはり私としては、リスナーの事を思って、というよりもただの
手抜きに思えてしまいます。

「さすらいのギター」の件ですが、お恥ずかしい事に私はベンチャーズで聴いたのが
最初だったので、それがオリジナルのように思っていました。 作者のクレジットを見ると
全く別人だったので「あれ?」とは思いましたが、深くは考えていませんでした。
その事も教えて下さってありがとうございました(^^)

by ぽぽんた (2012-02-03 00:08) 

ぽぽんた

一葉さん、こんばんは!

Rayさんへのコメントに書いた通り、「さすらいのギター」については私はベンチャーズの曲
のように思っていました。 それほど、私にとってはその曲はベンチャーズのイメージが
強いのですが、小山ルミさんのバージョンは微妙にメロディーが変えてあるんですね。
それは ♪あなたにすべてを 奪われた私♪ の「私」の部分です。 他にも何ヶ所か
同じメロディーが出てきて、それぞれ同じように違っています。
良かったら聞き比べてみて下さい(^^)

by ぽぽんた (2012-02-03 00:12) 

青大将

こんばんは(^∀^)ノ ! 俺のコメントに度々登場する『歌の妖精』(ビデオ)の歌詞集ブックの中に、欧陽菲菲の当時の担当ディレクターである 草野浩二さんという方のコメントが掲載されているので、ちょっと抜粋してみると・・・・・【奥村チヨさんのデビューが縁で仲良くなった大阪の製作会社の方と、ある時一緒に台湾でアーティスト探しをしようという事になりました。いい歌手が居るという情報が入ったので、歌庁といわれるスポットに出向きました。そこでは、いろんな歌手が次々に登場しては1曲ずつ歌っていくんですが、みんながローカルな中国の歌を歌っている中で、1人だけ洋楽の曲を英語で歌っている歌手が居たんです。それが、僕らがお目当てにしていた歌手、欧陽菲菲さんでした。リズム感が良く、とにかく格好良かった。すぐ、この歌手がイイと交渉、来日デビューさせました。 そのデビュー発表会当日、僕が表に看板を立て、傍に立っていたら、たまたま2人連れのサラリーマンが通り掛かったんですよ。 そしたら「オウヨウ・ニラニラ、デビュー発表会・・・・・、何だこれ?中華料理か?」とか話し乍ら歩いて行くんですよね。関係者ながら、そのサラリーマンの言ってる事が可笑しくて、つい大笑いしちゃって。 確かに、“欧陽菲菲”なんて普通の日本人だったら、読めませんよね。 この“欧陽菲菲“というのは彼女の本名なんですが、デビュー時には、敢えて日本向けの名前は考えませんでした。”オーヤン・フィーフィー”という響きが良かったし、せっかく台湾からデビューするのだから、台湾らしさを全面に出そうと考えた結果です。 デビュー曲「雨の御堂筋」の大ヒットと一緒に、この名前もすぐ皆さんに覚えていただけました。】 ―つづく―
by 青大将 (2012-02-07 23:01) 

青大将

今度は、先程の方に依る、「雨の御堂筋」に対してのコメントから。 【リズム感がとにかく抜群だったので、外国曲でデビューさせるという考えもありました。 けれど、カヴァーするという事が丁度終わっていた時代だったので、《ベンチャーズ》が日本を意識して書いた曲の中からこの曲を選びました。 菲菲さんは、なかなか日本語が覚えられなくて、「“コヌカアメ“ッテナンダ?」「“ココロガワリナヨルノアメッテナンダ?」って、いちいち聞くんですよ。何だって言われても、うまく説明できないですからね。 そしたら「シノイミ、セツメイ、ワカラナイヨ、ウタエナイヨ」。レコーディングの時は大変でした。 けれど、そのデビュー曲がいきなり大ヒットになったわけです。】
以上ですが、何か笑えますね。 俺はこの頃は、保育園の年長組でしたが、友達の一人が何時もこの曲を口ずさんで居たのを(子供なのに)よく覚えてますよ。 子供心にも、この曲がヒットして居る事は解ってましたね。 「やまだかつてないテレビ」で山田邦子の物真似に因る「雨の御堂筋」のおかけで、すっかりイントロ聴いただけで笑えて来ます、困ったもんだ・・・・。 しかし、欧陽菲菲もコレや、「ラヴ・イズ・オーヴァー」以外にも名曲の宝庫ですね。 「恋の十字路」なんて、もっと注目されていい筈の楽曲だと思うし。 ビジュアルは、年月を経る過程で、すっかりティナ・タナー化して強烈なインパクトを放ってますが、台湾では若者達には『姐御』的存在らしいし、パワフルですよね。 ただ、崩して歌い気味なのが、矢張り 気になります。 「島の女」「火の鳥」なんて、タイトルだけは知ってても、今となれば曲自体 思い出せません。 彼女の知る限りの楽曲中、いちばん好きなのがマイナー処で「別離のヨコハマ」なんです。 いちばんよく聴きました。(^^)
by 青大将 (2012-02-07 23:55) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

ありがとうございます(^^)! 本当に初めて知る事ばかりで、思わず興奮してしまいました。
欧陽菲菲さんのデビュー秘話はこれまでどの書物でも目にした事がなかったので、
青大将さんが書いて下さった事を読んでいると、当時の菲菲さんの様子やその頃の世相まで
見えてくる気がします。 欧陽菲菲さんはいきなり出てきて大ヒットを飛ばしたような
イメージが強かったので、デビュー発表会があった事自体、とても興味深いですね(^^)

日本向けの芸名を付けなかったというのも、今思うと画期的だったかも知れません。
カタカナでいかにも外国人っぽい印象を持たせるよりも、日本人には漢字の名前の方が
遥かに親しみやすいはずですしね。 …しかし今思うと、アグネス・チャンさんはなぜ
陳美齢と名乗らなかったんだろう? でもそちらも結果的に大成功でしたから、
それも作戦勝ちだったのかも知れません(^^)

「“コヌカアメ“ッテナンダ?」と言うくだりを読んでいて、デビュー当時の菲菲さんの
しゃべり方があざやかに甦ってきました(^^) 誰が教えた日本語なのかわかりませんが、
男言葉っぽかったんですよね。 ヒデとロザンナのロザンナさんもあまり日本語の
しゃべり方が美しくなくて、菲菲さんも引き合いに出した上で「悪い感じに日本語を
覚えてしまったねぇ」と、私の親はよく言っていました。

欧陽菲菲さんは当時からテレビやステージではいつもフェイク気味、と言うよりも
レコードと同じように歌う事がまずなかった気がします(^^;) 「雨の御堂筋」も、
レコードでの歌唱はおとなしめですよね。 当時レコードを買って聴いた人は、
それも「あれ、テレビと違う」ってな感じで新鮮だったのではないかな。

私は菲菲さんの曲で一番よく聴いたのは「雨のエアポート」とそのB面「あなたは再び帰らない」
だと思います。 「雨のエアポート」もいずれ記事にしたいと思います(^^)

by ぽぽんた (2012-02-08 23:46) 

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