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帰って来たCDプレーヤー

用事のついでに寄ってみた「ハードオフ」。 言わずと知れた、ブックオフ系列の
中古AV機器売買店です。
懐かしいアンプやデッキ、レコードプレーヤー、楽器、そしてLPレコードと、
店舗の規模にもよりますが、私はそこに入ればまあ、2時間は飽きずに見て回れます(^^)

先週、久しぶりに店内を見ていて、目に留まったのがソニーのCDプレーヤー、CDP-S35。
1995年に発売された、いわゆるミニコンポサイズのCDプレーヤーです。

そこはジャンク製品の棚で、製品に直接貼られたシールを見てみると「音が出ません」
と書いてあり、付けられた値段は100円。 千円じゃないよ(^^;)

よく見ると外観はとてもきれい。 傷らしい傷はないし、出力端子も酸化してない。
そこで勘が働きました。 これは掘り出し物に違いない、と。
01 Front pannel.jpg02 Rear pannel.jpg
で、すぐさま購入しました。

上の2枚を含め、この記事に使った画像はすべて画像上クリックで大きく見られます。

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家に持ち帰り、早速試運転。
電源は普通に入るし、トレイもちゃんと出てきます。
CDを乗せ、トレイを閉じ、プレイボタンを押すと…うん。 確かに音は出ない。
と言うよりも、トレイ開閉以外のボタンが反応しません。

電源を切り、ボンネットを外してみました。
03 From top.jpg

そして内部をくまなく観察しました。 …う~ん。 わからない。
CDをトレイに入れて閉じても、CDが回転しません。

何度もよく観察しました。 何度も何度も… すると…あれ。 え? うっそ~!
やっば~い! ありえな~い!! と頭の中で女子高生のような感想を叫んでしまいました。

はい。 ここで問題です。
上の画像には、その「あり得ない」事態が明々白々に写っています。
それは一体、どこがどうなっているのでしょう?
(勿論、画像上クリックしてもらって大きい画像にしないとわかりません)




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答えです。
04 Flat cable out 1.jpg05 Flat cable out 2.jpg
そうです。 CDドライブから出ているフラットケーブルが、
基板上の受けコネクタに入っていないのです。

回路図がないので詳しくはわかりませんが、このフラットケーブルは
CDドライブからのコントロール信号や音声データを電子回路に渡しているのでしょう。
そんな事がわからなくても、ケーブルが外れているのが正しいわけ、ありませんよね(^^;)
で、ここは素直にそのケーブルを静かにコネクタに差しました。
06 Flat cable in.jpg

他にも変な箇所は無いかな?と改めてもう一度、内部を全体的に観察してから電源を入れ、
CDを入れてみました。
お。 CDがちゃんと回転して読み込んでいるぞ。
ディスプレイには総合曲数と総時間が表示された。
ヘッドホンをつなぎ、再生ボタンを押すと… うんうん。 良い音じゃあ~りませんか。
古い機器にありがちな、ボリュームのガリも皆無です。

一応ディスクの終わりまできちんと再生できる事を確認してから、電源を切って
ボンネットを取り付け、一件落着です。

で、今ではどのディスクを入れてもこんな具合にちゃんと再生してくれます。
07 After repair.jpg

リモコンが付属していなかったのが残念でしたが、私は以前にも書いた通り、
1988年に買ったソニーのCDプレーヤーを今も使っていて、
それ用のリモコンがCDP-S35でも全く問題なく使えたので、それでいいって事で(^^ゞ

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私がこのCDP-S35に目を留めたのは理由があるんです。
実は、かつて持っていたCDプレーヤーだったんですよ。

1997年頃に同機種を購入し、すでに持っていた同じシリーズのMDレコーダーMDS-S30と組んで
主にCDシングルのダビングに利用していました。

2003年に引っ越しする際、少しでも荷物を減らそうといくつものオーディオ製品を
ハードオフに売ってしまったのですが、その中にCDP-S35も入っていました。
CDプレーヤーは重量だけは超ド級と言えるソニーCDP-337ESDがありましたので、
それだけでいいや…と当時は割り切ったのです。

しかしその後、とても後悔していたんです。
小型で場所をとらず気軽に使えるし、何よりも音質が良かった。
その事を徐々に思い出して、でももう遅い…とあきらめていました。
でも本当はあきらめきれていない気持ちも、何となく感じていました。

なのでハードオフでCDP-S35を見つけ、とてもきれいなのに100円の値札が付いているのを見て、
もしかしてこれは僕があの時売ったプレーヤー?? こんな形で戻ってきてくれたのか???
と、それこそ「あり得ない」事を真剣に思ってしまったんです。
いい大人が…と思われるかも知れませんが、そのプレーヤーが私に見つけられて
「ただいま!」
と言ったような気がしたんです。

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不思議なんですよ。
肝心なケーブルが外れていたのだから「音が出ない」のは当然として、
前のオーナーがわざわざそのケーブルを外して、そのままハードオフに売り払ったのか
(このケーブルは、自然に抜けてしまう性質のものでは決してありません)、
そしてハードオフでは電源を入れてCDをセットし、不動を確認しただけで
内部をチェックしなかったのか…

そんないくつかの関門があったはずなのに、それをすり抜け私の手元にやって来た事に、
人間と機械の間にも縁は確かにあるんだ、と思わずにはいられない。

これが私がかつて売り払ったそのものである確証はありませんが、
そんな事をつくづく考えさせられた、CDP-S35との再会(と信じています)でした。


で、今夜もこのCDP-S35に愛用しているカナル型イヤホン(ソニーMDR-EX90SL)
をつなげ、「あの頃の」音楽を楽しんでます(^^)

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コメント 4

nuko222

ぽぽんたさん、こんばんは。
お宝ゲット、おめでとうございます。
フラットケーブル配線のコネクターからの外れは人為的なものとしか考えられませんよね。
近年のAMP製フレキシブル配線板用基板コネクターなどは固定しているラッチに力を入れすぎて壊すこともありますが、このタイプならピッチも広く、強固なので破損しにくいですね。
当方もじっくり聴く時は553ESDですが、通常はTASCAMのCD-RW4U(本来はCD-Rレコーダーとしてのもの)でCDを再生しています。ハーフサイズ(幅215ミリ)なので、使いやすく今この書き込みもそのマシンにノートPCを載せて使っています。
普段使いはこういうものでないと気軽に使えませんね。
by nuko222 (2015-06-14 00:28) 

小がめら

ぽぽんたさん、nuko222さん、こんにちは。

私もnuke222さんと同感です。多芯のフラットケーブルコネクターは、抜こうと思っても簡単には抜けない代物ですからね。恐らく、修理でドライブ機構か基板のどちらかを交換でもした時に挿し忘れたか、下取り後に内部を掃除でもした際に外して戻し忘れたか、で、そのまま確認しないまま放置されていつの間にやら故障品扱いになったとか、そんなことかなぁ…と想像します。

でもディスクが回転しないというのはむしろ良かったですね。回転しているのに音が出ない方が、原因を見つけるには何倍も厄介ではないかと思います。

それにしても、昔下取りに出したのと同じものが、100円で手元に戻ってきて、しかも持っていたリモコンが使えるとは、凄い掘り出し物でしたね。おめでとうございます。


私の話で恐縮ですが、1988頃に初めていわゆる59,800円クラスのフルサイズ幅のCDプレイヤーを買いました。NECだったと思います。ディスプレイの表示似たような感じで、20曲まで数字枠が表示されるようなタイプでした。でも数年で故障してしまったような気がします。音質がどうだったかは、全く分かりません。カセットテープよりは良かった…、当たり前ですか(笑) でもまだソフトをほとんど持っていませんでした。

この頃のCDプレイヤーは(大抵の機種がまだ)メモリー先読みがなかったので、チョットした振動でも良く音飛びしましたよね。本体の脚には防振機構があるにはありましたが、あれが効いていたのかいないのか。却って揺れを増幅してるんじゃないの?と思う時もあったような。

CDプレイヤーの買い替えは1992年の渡米前だったので、SONYのDiskman(Discman?)にしました。海外対応100-240Vのアダプター付を重視でした。車で長距離出かける時も、カセットテープ型のアダプタを使ってテープ用のカーステで聴きました。段差のたびに音飛びするので、タオルを重ねて下に敷いたりしました。何年か後に米国で10秒先読みのDiskmanに買い替え、長い未舗装道路でもない限り音飛びは無くなりました。

その頃日本でMDプレイヤーが流行っていることを知らず、1999年に帰国して「今さらカセットテープのWalkmanでもないだろう」とSONYのMDプレイヤーに挑戦、10秒程度ディスクから読み込んでは、1~2分再生するという動作を見て、だから電池がこんなに長持ちするんだ、と感動したものです。でもまだPCからデータを取り込むことは興味を持たず、テープと同じようにCDを再生しながら録音していました。

いまはもう回転機構などは無くなり、こんどは液晶表示が一番電池を消費する部分という事のようですが、この先どう進歩するのでしょうね。楽しみです。

それではまた。

by 小がめら (2015-06-14 04:51) 

ぽぽんた

nuko222さん、こんばんは!

ありがとうございます。 ハードオフはこれがあるから楽しいのかも知れません(^^)

フラットケーブルは色々な種類があり、両側からロックするタイプもあったりしますが、
このプレーヤーのケーブルはある意味、無防備でもありますね。 
挿入する時も折れないように注意する必要がありますし…。 
ガッチリと差さるタイプなので、自然に抜ける事は皆無だと思いますので、やはり不可解です。

私は今では、このプレーヤーをソファの傍らに置いていつでもCDを聴けるようにしています。
そんな設置ができるのも、このようなサイズだからこそですね。
回路がシンプルであるようで、出てくる音もストレートな感触があります。
電源のケミコンの容量を大きくするともっと低域に力がつくかな、などと考えています(^^)

by ぽぽんた (2015-06-15 18:32) 

ぽぽんた

小がめらさん、こんばんは!

そうなんです。 このケーブル、差す時も抜く時もそれなりの力が必要で、
とても自然に抜けるような代物ではないんですよね。
前のオーナーは他にも手をかける機器があったから忘れたのかな…とも思うのですが、
解せないのはハードオフの方です。 その後もこのプレーヤーは何度も使っているのですが、
全くトラブルもなく動いてくれているんです。
電源入れて動かないからとすぐにジャンクと決め付け、中身も調べないものなのかな…と、
それって企業としてどうなのかな、と。
まあ、そのおかげで超格安で求めていたものが手に入ったので、
文句を言う筋合いはないですよね(^^;)

私は最初に買ったのがヤマハのCD-X2と言う機種で、当時(1984年)に
最も安価なコンポタイプのプレーヤーでした。 
リモコンは無く、ディスプレイも7セグの4桁と超シンプルなものでしたが、音質は
それなりに良かったように思います。
しかし半年も経たないうちに音飛びが多くなり、また同じ部分をガガガガガガ…と
繰り返したりする症状がひどくなり、手放しました。
当時のプレーヤーは仰るようにメモリーの容量が少なかったですし、
そのヤマハに関してはピックアップのサーボが弱かったのかな、と今では思っています。

私は2004年頃に初めてポータブルタイプのCDプレーヤー(パナソニックでした)を買いましたが、
仰るように数秒間回っては止まり回っては止まりする動作を見て大いに感動しました(^^)

しかし電池の寿命と言う意味では、カセットで1996年頃に買ったソニーの「スタミナウォークマン」
は単3のアルカリ電池1本で50時間も使えるんです。 今も時々使ってるんですよ。
カセットテープはCDと違って再生時にテープは常に走行してますし、
音質も馬力のある素晴らしいもので、その省電力技術は実に凄いと思います。

最近はデジタル機器ばかりで、日本が世界でトップクラスだった精密加工技術が
生かされなくなってしまい、本当に残念です。
そういう意味では、レコードやカセットの復活には大いに期待しています。

by ぽぽんた (2015-06-15 18:35) 

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