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夏ひらく青春 / 山口百恵

「春風のいたずら」以来の笑顔ジャケットですね(^^)

夏ひらく青春.jpg

チャートアクション

「夏ひらく青春」は山口百恵さんの9枚目のシングルとして1975年6月に発売され、
オリコン最高4位(同年6月30日・7月7日付)、同100位内に17週ランクイン、
32.9万枚の売り上げを記録するヒットとなりました。


楽曲について

歌詞・曲ともに「青い果実」(1973年9月発売)から続いてきた「青い性」路線の
最後であり集大成的なポジションにある曲です。


作詞・千家和也氏、作曲・都倉俊一氏と、
それまでのシングル(「ちっぽけな感傷」は除く)と同じ作家陣による作品です。
編曲には、当時キャンディーズの「年下の男の子」で急激に注目度が高まっていた
穂口雄右氏が起用されました。


内容的に前年夏に大ヒットした「ひと夏の経験」の1年後バージョンと言える曲で、
夏らしく快活なサウンドと歌唱は、以後の山口百恵さんのシングルにはない大きな魅力ですね(^^)
しかし二番煎じ、ひねり不足のイメージがどうしてもつきまとうのが残念です。
その要因をたどってみると…


まず歌詞。
ディレクターだった川瀬泰雄氏の著書「プレイバック」によると、
この曲はある日、プロデューサーの酒井政利氏が突然に
「童謡の『むすんでひらいて』のような曲を作りましょう」と言い出した事で
制作が開始されたそうで、それは出だしの ♪ひとつ結ぶ ひとつ開く♪
として表現されていますが、ややひねり不足で意味不明に感じられ、
私には成功しているとは思えません。

また、2番の歌詞に ♪あなたに対する友情は…♪ とありますよね。
それは即ち、二人の間柄は女性からすると「愛情」を覚えるには至っておらず、
なのに関係してしまった…と言うスキャンダラスさを狙っているわけで、
それを意識し過ぎたのか、「ひと夏の経験」では豊富に感じられた妖しさや
それに伴う魅力が失われ、露骨さだけが残った感じです。
酒井氏の意思を忠実に反映しようとして空回りしてしまったのでしょうか。


次に曲(歌メロ)。
シンコペーションを多用して聴き手を翻弄するような面白さがあった「ひと夏の経験」とは異なり、
「夏ひらく青春」ではシンコペーションは最小限で、
譜割り(歌詞のメロディーへの乗せ方)もストレートなものになっています。
わかりやすく憶えやすいのですが、字数合わせに神経が払われた詞先丸出しのメロディーであり、
イントロに続いていきなりサビが歌われた後はやや凡庸なメロディーが続き、
全体を聴き終わった後はサビしか印象に残らない…とも言えそうです。


そして編曲。
面白味がやや希薄なメロディーを必死に盛り上げようとしている、
そんな苦労が感じられるアレンジです。
「難しい」とミュージシャン泣かせだったと言う穂口氏のアレンジらしい、
テンポがかなり速かったリ、それに伴いアクロバティックな演奏を要求したり
するものとなっています。


メロディーとアレンジについて

この曲の楽譜を作成しました。 画像上クリックすると別ウィンドウで開くので、
以後は良かったらそれを見ながら読んでみて下さい(^^)
夏ひらく青春score.jpg

キーは都倉氏がこだわってた…としか思えないほど、百恵さんの初期の曲に
多用していた Gm(ト短調)です。
Bメロは長調に転じたように聞こえますが、他調にわたる転調はありません。

リズムはただでさえせわしない16ビートベースで、
テンポが144bpmと速いのでスピード感は満点ですね(^^)
因みに144bpmとは、1分間に4分音符を定速で144回鳴らせる速さ、と言う意味です。


イントロなどで1(赤丸)のメロディーが何度か出てきますが、同じメロディーなのに
その後のコードやメロディーのためにそれぞれ表情が違って聞こえます。

イントロに続いてまずサビが歌われ、4小節の間奏をはさんで1番に入ります。
サビのところに「Chorus」とありますが、これは合唱と言う事ではなく、
サビを意味する音楽用語です(洋楽の歌詞カードによく見られます)。

そこの間奏はストリングスとグロッケンのユニゾンで演奏されますが、
ストリングスはともかく、グロッケンがこの速さで演奏されるのはまさに空前絶後、
大変なテクニックです(採譜に苦労しました)。


Aメロに入ると、左からは歌メロの裏拍を支えるようなエレキギター、
右からはやはり裏打ちのカッティングで演奏されるエレキギターが聞こえてきます。
日本では本来シンコペーションだの裏打ちだのと言った演奏はなかったそうで、
そのようなアレンジだけでも当時は日本離れした、洋楽の雰囲気ふんぷんだった事でしょう。

A'に入ると、歌メロはほぼAの繰り返しながらオケにストリングスが白玉で加わり、
「もうすぐ違う展開に移るよ~」と知らせています。
そのような盛り上げ方は、歌謡曲では全くの定番なんですね。
白玉とは白抜きの音符(2分音符、全音符等)を意味していて、
即ち小節内、また小節をまたいでずっと同じ音を伸ばしている…事です。


そしてBメロ。
ここで注目したいのは2(青丸)で、歌メロが下のFから上のGまで、
なんと1オクターブと2度も飛びます。
どんなに頑張っても声域が1オクターブ…と言うアイドル歌手も多い中、
曲内の通過点に過ぎない部分で1オクターブ以上も変化するメロディーを書いたのは、
当時の百恵さんが歌唱力をつけてきた事を都倉氏が認めたからでしょう。

因みに百恵さんの著書「蒼い時」には「デビュー寸前、1オクターブしか出なかった音域は…」
と言う下りがありますが、デビュー曲「としごろ」は歌メロの音域が下のFから上のB♭の
1オクターブと4度なので、その記述は正しくないですねぇ(^^;)


Bメロではサビ同様、ストリングスとブラス隊が総出演で盛り上げにかかっています。
左のエレキギターとブラス(特に中央のトランペット隊)が連携するように
歌のオブリガートを演奏する事で下降するメロディーラインをより引き立てる、
ありそうであまり聴かれない楽器の使い方が効果的に生かされています。


そしてBメロが終わり、すぐに再びサビが登場します。 それを含む全体的な構造は
1973年の「青い果実」「禁じられた遊び」、さらには翌年にデビューする
ピンク・レディーの「ペッパー警部」とほぼ同じであり、
都倉氏の得意なパターンなのかも知れませんね。


サウンドについて

この曲で使われている楽器とその帝位は:

左: エレキギター ストリングス(Vn)

中央: ドラムス ベース ブラス(トランペット) シンセサイザー 女性コーラス
    ピアノ タンバリン

右: エレキギター ストリングス(Vc、Vla) 鉄琴 ハープ ブラス(トロンボーン)

ブラスセクションは、中央にトランペット、右にトロンボーンを配置し、
それぞれの役割を明確に分けているのは、アレンジを新鮮に、また夏らしく派手に
聴かせるための作戦の一つでしょう。

先述の川瀬泰雄氏著「プレイバック」にも書かれていますが、中央のトランペットに
フェイズシフターが用いられて動きを感じさせる音作りがされています。
それについて「プレイバック」では「当時としては斬新」とありますが、
以前このブログに書いた通り、フェイズシフターの利用はさらに2年前に発売された
「涙の太陽」(安西マリア)のトランペットに対してすでに行われていましたし、
洋楽では例えばカーペンターズが1969年に発売したファーストアルバムの中の1曲
「ワンダフル・パレード」でドラムスにその効果をかける試みをしているなど、
「夏ひらく青春」でのそのサウンドは希少ではあっても斬新だったとは言えないようです。


エレキギターは左右に1本ずつ配置されていて、双方とも
エフェクター類は使わずストレートなサウンドです。


先述しましたが、間奏の速いフレーズでのグロッケンシュピール(鉄琴)の演奏は、
ピンク・レディーの「サウスポー」におけるマリンバの演奏と比肩する超絶テクニックです。
楽譜を見て頂くとわかるように、上がったり下がったり、時に同じ音の連打があったりと、
ミュージシャン泣かせ・穂口氏の面目躍如と言ったところです(^^;)

現代では音質をほとんど変えずにテンポだけを速くする事など造作もない事ですが、
当時はアナログ録音なのでインチキテクニックは使えず(特殊効果を狙って故意に行う事は別として)、
歌謡曲と言えどもミュージシャンに常に高いレベルが要求されたのは想像に難くありません。


随想

個人的にこの曲には思い出がありまして…。

私は結構「いじめられっ子」でして、小学生1・2年の頃、そして中1の頃に
それが特にひどかったんです。
自分では普通のつもりなのに、どうも他の子から見ると違っていたようなんですね。
ニュースで学校でいじめに遭って自殺したり等と毎日のように報じられますが、
私にはそんな子がどのような気持ちになるものであるか、今も痛いほどわかります。

中2になってクラス替えがあった時、「今度は絶対友達を沢山作って乗り越えよう」
と固く決心し、その気持ちが通じたのか、何人も友達になってくれる人が現れました。
その中の一人に私と同じオーディオ好きのF君がいて、
やがてお互いの家に遊びに行くようになりました。

初めてF君の家に遊びに行くと、ビクターのシステムコンポがあったんです。
私の家では3点ステレオだったので、そのコンポがすごくまぶしく見えたものです。

そのレコードプレーヤーの横に何気なく置かれていたのが「夏ひらく青春」のレコードでした。
訊くと、同じクラスの女子Hさんから借りた、との事でした。
F君がアグネス・チャンさんの大ファンなのを知っていたので、私は「山口百恵も聴くんだ!」
と嬉しくなり、そのレコードもすぐに聴かせてもらいました。
そして…ウチのステレオとは全然、音が違う!!と大感激したんですね。

それがきっかけで、私は父に「コンポ買って!」としつこくお願いするようになりました。
父が音楽に理解のある人だった事もあり、私の願いはそれから約3ヶ月後に叶って、
F君より1年ほど新しい状態のビクターのシステムコンポが我が家にやってきました。
忘れもしない、1975年9月12日の事です。
今でも、その中のスピーカーだけは現役で使っています。 大好きな音です(^^)

そんな思い出の中に、「夏ひらく青春」の明るいジャケット写真があるんです。


「夏ひらく青春」
作詞 : 千家和也
作曲 : 都倉俊一
編曲 : 穂口雄右
レコード会社 : CBSソニー
レコード番号 : SOLB-280
初発売 : 1975年6月10日


…今回はちょっと気合が入り過ぎて長大になってしまいました。
最後まで読んで下さった皆さん、ありがとうございますm(__)m

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sjghd

こんばんは。

「夏ひらく青春」は、当時、よく聴いていました。
歌詞の”ひとつ結ぶ。ひとつ開く。恋という名前の夏の花”いう歌詞が印象的で、この歌詞のサビ?の部分(リフレインする部分)が冒頭にありました。

「夏ひらく青春」は、夏らしいインパクトのある曲でしたが、同時期の桜田淳子さんの「十七の夏」には、及びませんでした。1975年が、百恵さんの年でなく、淳子さんの年になったのは、この夏の勝負曲の差であったと思います。

システムコンポは、同じく、1975年に、父にお願いしてパイオニアのプロジェクトシリーズを買ってもらいました。カセットデッキだけは、ソニー製でした。

by sjghd (2015-07-12 19:40) 

マコジ

「随想」良かったですよ~、続編を楽しみしています(^^

さてこの曲をテレビで聞いていたとき、やけに機械みたいな歌い方をするなあと思ったものです。
サビの後半で8分音符が13連発もするからでしょうね(^^;
「コ・イ・ト・ユ・ウ・ナ・マ・エ・ノ・ナ・ツ・ノ・ハ・ナー」
Aメロの符割りはサビの前半と同じだし。
おかげでしっかり耳に残りました(笑)。

「蒼い時」は僕は読んでいないですが、アルバイトをしていた新聞屋さんというのが僕の大学の友人の実家なので、超うらやましかったのを覚えてます。
by マコジ (2015-07-12 20:38) 

ぽぽんた

sjghdさん、こんばんは!

この年(1975年)は仰るように、桜田淳子さんの勢いが凄かったですね。
アイドル=桜田淳子、のような図式まで感じてしまったほどでした。

「十七の夏」は淳子さんのシングルでは初めて、かなり大胆な歌詞でしたが、
これは「夏ひらく青春」と競ったと言うよりも、前年に「ひと夏の経験」の成功があった故に
できた試みであったのでは、と私は思っています。 この曲は翌年の「ねえ!気がついてよ」
につながるわけで、そう考えると百恵さんよりちょうど1年ずれていた…と考える事もできると思います。

ただ「十七の夏」と「夏ひらく青春」を比較すると、やはり「十七の夏」の方が良く練られた
作りである気は、確かにします。

当時の我が家のコンポも、カセットデッキだけはソニー(兄のTC-2200A)でした(^^)

by ぽぽんた (2015-07-13 19:42) 

ぽぽんた

マコジさん、こんばんは!

本当ですか!嬉しいです(^^) この随想には前日談・後日談が色々とあるので、
機会があればぜひまた書かせて頂きたいと思います。

確かに機械的なメロディーですね。 作譜している時も、かなりの部分がコピペで
済んだりしてます(^^;)

「蒼い時」はもう35年も前の作品ですが、当時の芸能界が垣間見えるような良書なので、
図書館などでぜひ一読される事をお勧めします。
百恵さんが働いていた新聞屋さん、そうなんですか! 本当に凄いですね!
世間って広いようで狭いなんて言われますが、マコジさんからするとそれはまさに!
と言った感じだったのではないでしょうか(^_^)

by ぽぽんた (2015-07-13 19:44) 

スイゲン

ぽぽんたさん、ひまわり娘以来のご無沙汰です。この年は確かに淳子さんの年でしたけど勢いは、前年暮れ発売の、初めての出来事から、という気がします。あの曲の頃から急に桜田さんがキレイになったような記憶があります。夏ひらく青春については、ひとつ結ぶ(百恵)ひとつひらく(百恵)とかっこ内の合の手が入っていたのを覚えています。初めての出来事で、くちづけのその後で(淳子)と合の手が入ってましたが、それを狙って合の手を入れ易い造りにしたんかな?と思ってしまいました。きっと見えないところで、お互いに影響しあっていたんですね。
by スイゲン (2015-07-13 20:47) 

コトブキ

午前は「白い風よ」で午後は「十七の夏」みたいな、
私の場合もS50年の夏休みのイメージはそんなんかもです。
日が暮れて以降だと「夏ひらく~」が結構、この夏の象徴的な曲でしたな。

とはいえまあ確かに正直、完成度の高い曲って感じでは、ないですな。
この曲と「白い約束」は私は、アレンジがしっくりこない双璧かもです。この人のシングルでは。
「ちっぽけ~」みたくな、別Ver.が聞きたくなる曲かもです。リミックスとかしたくなりまする。
先回も書けなかったので、矢島賢さんのご冥福など今更お祈り致します~(-人-)。
午後は「千曲川」で夜は「嵐のあと」かもです。
イントロの低音がなんだかわからなかったんだけど、変態Eベースということでムリヤリ納得しました。

by コトブキ (2015-07-14 20:35) 

ぽぽんた

スイゲンさん、こんばんは!

合いの手を意識して作曲する事はきっとあると私も思います。 何でもその元祖は
(諸説ありますが)和田アキ子さんの「笑って許して」だそうで、♪笑って許して♪「アッコ!」と
自然発生的に観客が合いの手を入れ始めたとの事で、その曲のアレンジャーである
馬飼野俊一さんは合いの手を意識してサウンド作りをしたわけではなかったので、
その様子を見て驚いた…とずっと昔に新聞の記事に載っていました。

そんなこんなで、淳子さんと百恵さんがトップアイドルになった頃には、観客参加で
盛り上げるのが普通になっていたのかも知れませんね(^^)

by ぽぽんた (2015-07-15 00:19) 

ぽぽんた

コトブキさん、こんばんは!

「夏ひらく青春」はメロディーにあまりひねりがないので、アレンジする人からすると
色々なパターンが想定できて絞りにくいタイプの曲かな、という気がします。
それまでのように馬飼野康二さんがアレンジするともっと複雑なコードをつけて
穂口さんとは違う盛り上げ方をしたかも、ですね。

そうそう、イントロの低音について書くのを忘れてました。 トランペットとユニゾンで
低い音が鳴っていますが、シンセだと思うのですが、何となくギターのエフェクターの
オクターバーのような音のような気もして…

矢島賢さん、亡くなりましたね。 私が初めて矢島さんの名前を見たのは1974年に発売された
アグネス・チャンさんのアルバム「あなたとわたしのコンサート」の歌詞カードだったと思います。
まさに今回の本文に書いた中2当時に最もよく聴いたアルバムです。

by ぽぽんた (2015-07-15 00:34) 

青大将

こんにちは。 3連休なんてアッという間でしたね~。(^^; 見事にな~んにもしないまま過ぎ去りました。
加えて最近ぐうたら気味で今頃コメント。(^^;

『耳(と命)は大切に』のコメント最後(nuko222さんへの返信だったか?)で次の更新が遅れる事を知ってたので油断してたら、ちゃんとクイズが在ったんですね~。
しかし、「むすんでひらいて」で解ったかどうか怪しい・・・・・・。(^^;
昔、この曲を特に意識した時期が在りました。 ちょうど山口百恵が引退する頃です。当時中3で、この意味深な歌詞が今更ながら何となく胸に甦り、曲自体も懐かしさとは別の部分でしっくり来て、レコード店に置いてあったシングルを買ったほどです。(この時はオリジナル盤ではなく、「ささやかな欲望」とカップリングになった企画盤を買ったんです。ジャケットは「ささやかな欲望」でした。「愛がひとつあれば」をB面とするオリジナル盤はもっと後で入手しましたが。)

この時期は、何故かマイナーな感じの曲が好きになり出し、ちょっと歌詞とかも意味深な匂いのするものに傾倒した頃で、それまであまり好きでも嫌いでも無かった曲を意識的に聴いたりしてました。 「夏ひらく青春」は、まさにその時期の自分にリンクした訳です。
しかし、それとは別に新曲当時の思い出も在って、曇天の土曜日、友達との帰り道に郵便局に寄る用事があり、そこの前に駐めてあった車(ライトバンだったか?)のラジオから流れてたという強烈な記憶がそれです。 今でもこの曲にはその時の記憶と曇り空が寄り添ってます。
ぽぽんたさんの思い出も優しい空気に包まれた良いものですね。
しかし、いじめられっ子だったとは意外でした。ちょっと雰囲気的には子供の頃から活動的なリーダータイプの様に見受けられます。(^^)


話は変わり、山口百恵のレコードは桜田淳子とかに較べると、引退時期とかも比較的デビュー3年目辺りのシングルでもレコード店に置いてありました。
勿論、自分の生活環境での範囲ですが、ちょっと以前のが突如欲しくなっても、安易に入手出来た様に思います。

同じCBSソニーで同時期の、郷ひろみ「誘われてフラメンコ/夏の一日」と、この「夏ひらく青春/愛がひとつあれば」はB面ひっくるめて自分の中では何処となく双璧に在ります。 そして、この時期野口五郎がリリースしたアルバム「雨のガラス窓」(LP)というのを先日偶然入手して聴いたんですが、75年にしては、もっと後年のサウンドに聴こえるほど斬新でした。筒美京平が手掛けてるだけあって、期待感は最初からあったんですが、それ以上の仕上がりで完成度は抜群でした。
1曲目から最後までの1曲1曲がストーリーを順に追う内容の構成で画期的な試みに驚かされましたが、出逢った女性が子持ちのバツイチで、その子のパパになり幸せな家庭を築く心算が、子供の実父で在り、彼女の元旦那である男が現れ、よりを戻す雰囲気に諦め去ってゆくストーリーは哀れというか、切な過ぎるので、あまり好きになれませんが、野口五郎としては色んな挑戦に充実した内容だったのでは? とにかくサウンドの面でも凄いアルバムでした。75年ついでに横道承知で書いてみました。(^^;


「夏ひらく青春」に話を戻すと、歌唱映像を観ると衣裳は赤地に白い水玉のワンピースと白い清楚なワンピースの2種類が在りますね。俺は後者の白がスッキリしてて好きです。 髪型も、切りすぎの印象があるセシルカットと呼ばれるものから徐々に伸びてゆく様子が夜ヒットDVDで確認出来ます。(この曲では3回出演してます。)
歌う表情は感情を出さず淡々としてますが、実はこれがこの曲をより引き立てて居る様に思えます。
次の「ささやかな欲望」になると、歌唱共々表現力が増して行き、見ようによってはやや演歌チックな感じもしなくはないですね~。(^^;
この「夏ひらく青春」と「ささやかな欲望」は或る意味境目というか、過渡期に在ったんでしょうか?

by 青大将 (2015-07-20 20:20) 

ぽぽんた

青大将さん、こんばんは!

いつも思うのですが、青大将さんのコメントは読んでいると情景と言うか風景と言うか、
ビジュアルで頭に浮かんで来るんですよ。 表現が具体的だからかな。

そのような、シングルA面同士を組み合わせたシングルって、ヒットからしばらくしてから
よく発売されていましたよね。
シングルではなくて4曲入りのコンパクト盤だと豪華にA面曲、しかも大ヒットばかりが
入ったものもよくありました。
天地真理さんのブームが去った頃にそんなコンパクト盤が発売されたのを買った事があって、
嬉しいんだけど寂しいような、複雑な気持ちになった事がありました。
確か中2くらいの時だから、1975年かな。

誰かの車のラジオから当時のヒット曲が流れてくる、なんて事も当時はよくありましたねぇ。
私は「赤い風船」がヒットし始めた頃、近所の肉屋に行った時にそこにあったラジオから
その曲が流れてきた時に「なんて良い曲なんだろ」と思って間もなくレコードを買った、
そんな思い出もあります。

私は子供の頃、とにかく体が弱くて運動が苦手だったので、格好の鴨だったんです、きっと。
でも班長とか学級委員とかは、自分の希望でなく先生の指名でよくやっていました。

「雨のガラス窓」なるアルバム、何だか凄い内容ですね。 1875年だと野口五郎さんは
20歳だと思うんですが、そんな大人っぽい歌詞を筒美さんのサウンドで…と、
仰るように内容が濃そうな事は想像がつきます。
筒美さんは70年代には堺正章さんや水沢アキさん等、トータルアルバムをよく担当していたので、
そういった音源を集めるのも一興ですね。

百恵さんの、「夏ひらく青春」の頃の髪型は私にはちょっと「…」でした(^^;)
「蒼い時」にもその髪型について記述がありますが、モンチッチって当時もうあったのかな?
そんな感じですよね。

百恵さんは「横須賀ストーリー」が大きな節目と言われていますし、それは否定しませんが、
デビュー当時から見ていた一人としては、青大将さんが仰るように「夏ひらく青春」が
大きな境目だったような感じがしています。 
「ささやかな欲望」以後はアイドルと言うよりも「歌手・山口百恵」になっていって、
実際には離れていったファンも多いのでは、と私は思っています。
私も、実はそのクチでした。
確かに上手くなっていったし曲も良いんだけど、どんどん遠くなる感じがしてたのかな(^^;)

by ぽぽんた (2015-07-21 18:51) 

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