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そして、神戸 / 内山田洋とクール・ファイブ

遅まきながら…今年最初の記事ですm(_ _)m
そして神戸.jpg
チャートアクション

「そして、神戸」は内山田洋とクール・ファイブの14枚目のシングルとして1972年11月に発売され、
オリコン最高6位(同年12月25日付~翌年1月22日付、4週連続)、同100位内に22週ランクインし
30.7万枚を売り上げるヒットとなりました。

この曲は野村真樹さんのアルバムに収められていたのがオリジナルで、
同じレコード会社(レーベル)のクール・ファイブがカバーしたものです。
今陽子さんのアルバム曲をカバーし、同じ1972年に大ヒットした「京のにわか雨」(小柳ルミ子)と
同じようなパターンですね。

神戸ではご当地ソングとして認知されているようですが、このような歌詞の内容で?
と少々疑問が(^^;)


作家について

作詞は麻丘めぐみさんのヒット曲などですでに売れっ子だった千家和也氏。
作曲は同年、奥村チヨさんの「終着駅」で一躍ヒットメーカーとなった浜圭介氏。
編曲は当時は渡辺プロの歌手の作品のアレンジを手がけていた森岡賢一郎氏です。


楽曲について

私はこの曲、聴くたびに「典型的な70年代歌謡曲だ」と思ってしまうのですが、
そう感じさせる要素をいくつか挙げてみると
1.歌メロが A→A'→B→C のごくオーソドックスな進行。
2.コード進行がシンプル。
3.オケはひたすら淡々とした演奏、その上に感情のこもった歌。

アレンジやサウンドに注目すると、
・歌メロでA'に入るとゴーッとストリングスが入り、次第に厚みを増してくる
・ストリングスが作る音の層にブラスが強烈な音でアクセントをつける
・イントロや間奏、コーダは歌メロの一部を流用
・長めのリバーブ

等々、一聴するとよくありがちな楽曲に感じられるのに、聴いていて引き込まれるのは
やはり前川清さんの歌唱によるところが大と思われます。

音域が広く(下のBから上のGまで、1オクターブと5度半)、
まるで歌詞の主人公が乗り移ったように小憎らしさをにじませながらの歌唱は、
前川清さん独特のものでしょう。

やや大袈裟なビブラート、♪みじめになるだけ~♪等で聴けるポルタメント
(音程変化を階段状でなくなめらかに上げ下げする事です)等のテクニックが耳を惹きますが、
音程自体が非常に正確であり、特にBメロ♪そして一つが終わり そして一つが生まれ♪
でのトッカータのようなメロディーを難なく歌いこなしているのが素晴らしいんですね。
そしてそのような、歌う上での基本が固まっているからこそ、
歌詞の内容を余裕を持って表現できるのでしょう。

終盤の ♪誰かうまい嘘のつける相手探すのよ♪ を繰り返す部分、その2回目の ♪うまい…♪ は、
主人公の激しい怨念を吐露するような歌唱で、私は何度聴いてもゾクゾクしてしまいます。

歌メロをやや崩して歌っている部分が多いので完全には書けないのですが、
メロディーを聴き取りでコピーしてみましたので参考までに:
(楽譜の掲載は終了しました)
注目して頂きたいのは、メロディーに3連符が多用されている事です。
オケだけを聴くと淡々と8ビートで刻んでいるのですが、
その上を3連多用のメロディーが滑るかのように進行しているのです。
見方を変えると、そんなやや無茶なメロディーが緊張感を醸し出し、
主人公の心情をより浮き上がらせている…とも言えるかと思います。


キーはEm(ホ短調)で、転調はありません。
コード進行は部分的に×#m7-5が出てくる程度で、特に複雑なものではありません。
ただコーダの最後にF→Em9と唐突にジャズっぽい進行が出てくるのが、
やはり当時の歌謡曲っぽさ(と言うよりも渡辺晋さんの好みかな)の一つかも知れません。

アレンジは森岡賢一郎氏によるものですが、
氏が小柳ルミ子さんの楽曲をアレンジする時のようなオブリガート(裏メロ)過多なものとは違い、
歌メロに極力ちょっかいをかけない、雰囲気重視のオケを構築しています。

その中で、Aメロで右から聴こえる単音のファズギターは、
歌の存在感をより高めるアクセントの役割を果たしているようです。

サウンドについて

当時、藤圭子さん、和田アキ子さんも所属していたRCAビクターは、
今聴いても明らかに他のレーベルよりもサウンド的に進んでいた感じを受けます。
各楽器の音がクリアで、ミックスバランスも歌本意でなくオケとのバランスが重要視され、
さらにリバーブも当時、ルームエコーに替わり主流になってきたEMTの鉄板エコーのもの
と思しき高音域までスムーズに響くサウンドで、
そのためか全体の仕上がりがメリハリがあるのに上品でしっとりとしているんですね。

実際にはビクタースタジオで録音されているものと思いますが、
ビクターは例えば1969年には16トラックレコーダを導入するなど、
設備に関しては2~3年先を行っていたと言えます。


「そして、神戸」で使われている楽器と定位は:

左: エレキギター(コード) ハープシコード

中央: ドラムス ベース トランペット トロンボーン 男性コーラス 電子オルガン

右: エレキギター(裏メロ) ビブラフォン グロッケンシュピール

そして左右にストリングスが広がって定位しています。

歌入りとオリジナル・カラオケを比較すると、楽器の定位も全体のサウンドもほぼ同じです。
ただ最後の最後に、オリジナル・カラオケではコーラスが長く残っていて、
その音程があまりに怪しく(^^;)、初めて聴いた時は「これ、NGテイク?」と思ってしまいました。


付記

当時のEP盤(シングル盤)は、直径17cmで中央に大きな穴が開いていたので、
聴く時にはEPアダプターが必要でした。
しかしビクターやフォノグラムのEP盤はその穴の内側が三ツ矢のようになっていて、
その中央にLP盤にあるものと同じ大きさの穴(スピンドル孔)があり、
EPアダプター無しにターンテーブルに乗せて演奏する事ができたんですね。
しかもその三ツ矢は、ジュークボックスなどで使用する時には取り除いて下さい…
となっていて、今思うと、とても時代を感じさせる仕様でした。

1972年頃はEP盤が400円から500円になり、しばらくはその2種が混在していましたが、
当時の貨幣価値を考えるとかなり高価でした。
なので私は当時、レコード店に行くとああでもない、こうでもないと1時間以上、
あれこれ出しては迷っている事が少なくありませんでした。
候補をいくつか決めて、結局演奏時間が最も長い曲を選んで買ったり(^_^;)

その基準になったのが、私の場合は2分50秒でした。
どうもそれ以下だと「短い!」と思ってしまっていたんですね。
「そして、神戸」は演奏時間が2分56秒ほどで、
私の中の基準ではギリギリセーフでした。

そんなこんなで、当時買ったレコードは、B面も含めほぼ全部、
演奏時間までしっかりと憶えています(^^)
私と同じような方、おられませんか?


「そして、神戸」
作詞 : 千家和也
作曲 : 浜圭介
編曲 : 森岡賢一郎
レコード会社 : ビクター(RCAレーベル)
レコード番号 : JRT-1255
初発売 : 1972年11月15日

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ろしひー

 70年代の名曲を極上の酒とすると、ぽぽんたさんの記事は、まさに極上の肴といった感じですね。一緒に味わうことに至上の悦びを感じています。

本題ではなく付記についてコメントです、すみません。「三ツ矢」は、日本ビクター川崎工場製造(その後大和市林間に機能移転)にのシングル盤についていたものです。そのため、日本ビクター(→ビクター音楽産業)、RCA事業部(→RVC)、フィリップス事業部(→日本フォノグラム)から発売になるシングル盤はこの仕様でした。以前ビクター音楽産業広報室に問い合わせしたところ、「三ツ矢」は、「ビクターの独自仕様」とのことでした。ところが、CBS・ソニー発売の盤(「夜と朝のあいだに」など)にもこの仕様のものがあり、勝ち誇ったように再質問しましたら、「CBS・ソニーが工場を設立(本格稼働?)する前の受託製造分」だそうで、凌ぎを削っていたレコード会社間も製造部門はボーダーレスなんだと、やたら感心したことをおぼえています。CBS・ソニーの盤には、ドーナツ盤のセンター穴部分が黒地に45と書かれた小穴仕様のものもありました。これは、穿孔機でドーナツ盤にしてもらうというレコード店にとって面倒な対応が必要なもので、かなり不評だったようです。
かつてRCAレーベルで発売された楽曲も、5大レーベル再編などを経て、いまやソニー・ミュージックから発売になっていて、何か不思議な感じがします。

 そういえば、シングル盤が400円から500円に値上げされたとき、(CBS・ソニーなど一部を除き)旧価格表示の上に500円シールを貼って販売していましたね。国電の初乗りが30円の当時、小さなシール1枚で安易に100円値上げされてしまうのは抵抗がありました。当時レコードにかけられていた物品税のごまかしにつながると、(差額分にかかる税のとりこぼし)国税庁からクレームがあり、価格改定の際は一回廃盤にして、番号等変更したうえで再発売するルールになりました。クラウンレコードだけは、国税庁の信頼が厚かったのか、逆に抵抗していたのか、1980年のシングル盤が700円に価格変更された際も、頑なにシール方式で値上げしていましたね。

 時間が短いといえば、チェリッシュ「ひまわりの小径」のB面の「コスモス」ですね。2分5秒という、音溝部分より巻き取りのエリアの方が広いという、珍しい盤でした。
レコードは基本的に新人歌手も、美空ひばりさんも同じ値段なので、ステージのギャラが大きく違う分、美空ひばりさんのレコードの方が得なのだと言われたこともありました。

ついつい、長くなっちゃいました。すみません。

by ろしひー (2017-02-05 19:47) 

もとまろ

ぽぽんたさん、おはようございます。

今回は、大好きでよく知っている歌なので読みやすかったです。

「このような歌詞の内容でご当地ソング?」
阪神淡路大震災の復興祈念曲として流れたときも言われてました。十代だった当時はよくわからなかったけど、今は確かにそうだと…具体的名所が出てくるでもなく、それで怨念たっぷりの憎たらしい女の歌で、三十路を過ぎて世界観がよくわかってきました。
やっぱり、神戸のあの街並みがすごくよく浮かんでくるんですよね。
で、あの風景と人間模様の絡み合い…ていうのかな…そこが、聴いても歌っても何度でも楽しめる歌だと思います。

「そして、神戸」は、後ろの内山田リーダーをはじめとするコーラスの良さも際立ってます。
90年代は、震災もそうですが、前川清さんがソロ歌手として大活躍で(福岡のラジオの公開録音にメインゲストでいらしてたのも見に行きました)何度もこの歌を歌ってました。
だいたい女声コーラスが多いけど、特に男声コーラスがなくてもなんとも思わず、その時も良かったです。
良かったんですが、2004年の紅白で、前川清さんがゴスペラーズのコーラスで歌ったとき、「ああ、これなんだなぁ」とそれがすごく良かったんです。
あれから内山田リーダーが亡くなられて、宮本さんや小林さんたちがまた集まるようになり、今はクールファイブのコーラスを交えてまた聴けるようになりました。前川清さんには、特にクールファイブの歌にはしっかりした男声コーラスがよく合うし、歌の世界を楽しくしてくれるなぁとすごく思います。
バックの皆さんは、本当にバラエティーでも個性派揃いだ…でも、本当はクラブで鍛えたジャズバンドなんですよね。1969年の紅白初出場では、バンド演奏しながらコーラスを歌う姿が見られます。ただ、歌番組にたくさん出るにはバックバンドの演奏と仲良くしなきゃいけないわけで…葛藤もあったんだろうけど、そのご苦労がコーラスのカッコ良さに表れてるのかな、と、思ったりもします。

最後に。
ぽぽんたさんが「当時は前川清さんは無愛想だった」と書かれました。
そういえば、欽ちゃんに呼ばれて「欽ドン」に出始めるのは1975年(昭和50年)ですよね。「中の島ブルース」「東京砂漠」のあたりです。「そして、神戸」のヒット中は、まだ、キャラクターを歌に合わせてる頃だったんでしょうね。
それと、前妻さんと離婚した年だ…私は圭子さんの歌がまた大好きなんです(娘さん以上に)。人気が出て、一緒のお仕事が増えて、結婚して、離婚して…一気にいろいろあって、お互い大変でしたね。

読ませていただいても、こうして書かせていただいても、今回は本当に楽しかったです。ありがとうございます。
by もとまろ (2017-02-06 08:22) 

ぽぽんた

ろしひーさん、こんばんは!

素敵なお言葉をありがとうございます! 私は記事をやや苦しみながらも楽しんで書いているので、
同じように楽しんで下さっているとわかると心から喜びが湧いてきます。

「三ツ矢」について詳しい解説をありがとうございます! 全く知らなかった事ばかりで、
とても興味深く読ませて頂きました。
私も、自分は持っていないのですがCBSソニー盤でどこかで三ツ矢付きシングルを見た事があったので、
なるほど~、そういう事だったのか!と思いました。
そうそう、小穴のシングルも見た事はあって「これ、シングル?」と不思議に思ったっけ(^^;)
ふと思ったのが、これは三ツ矢とは関係ないのですが、ピンク・レディーが最高潮の頃に
レコードのプレスをビクター以外の会社にもやってもらっていたのかも知れない、
と言う事でした。
しかしこのブログで「受託」なる業務的な言葉を目にするとは思いませんでした(^^;)
すごくリアルで、すごくわかりやすいです。

LPでも新価格のシールが貼られている事はよくありましたね。 でも大抵曲がって貼られて
いたりして、美しくないので買ってすぐに剥がした事がありました。 糊が残ったりして
きれいには剥がれないんです、これが(^^;)

チェリッシュの「コスモス」、大好きな曲です。 筒美さんらしいメロディーとアレンジで、
こっちがA面でも売れたのではないかな。
桜田淳子さんの「天使の初恋」も確か2分5秒くらいで、え、こんな短い曲でシングルに?
と思ったものです。
レコードの価値は人それぞれで感じ方が違うものですが、芸の質と言う意味では、
確かに新人よりも美空ひばりさんのレコードの方に高い価値を感じても不思議ではないですね。
楽しいコメントをありがとうございました! これからもお待ちしてます(^^)

by ぽぽんた (2017-02-06 23:08) 

ぽぽんた

もとまろさん、こんばんは!

私とは全く違う視点からのご感想をありがとうございます。
つくづく、ヒットした曲は人それぞれに色々な思いを刻むものなのだな、と思いました。
クール・ファイブと言えば、「そして、神戸」までにいくつもヒット曲があり、
男性歌手の歌はあまり興味が無かった私もクール・ファイブは好んで聴いていました。
その要素にきっと、もとまろさんが書いて下さったコーラスの心地良さなどがあったのかも、
と気づかせて頂きました。

欽ちゃんの番組ではメンバーが総出演していて、一人一人がみな個性的で楽しく、
それも大好きでした。
今思うと、メンバーはみな生真面目がスーツを着て演奏したり歌ったりしているような感じで、
そんな人達の個性をうまく引き出していた萩本欽一さんも凄いな、と思ったり…。
こんな事を思い出すのって、一体何年ぶりかな。

前川清さんと藤圭子さんが結婚したのは1971年で、当時の明星などにもよく記事が載っていました。
今思うと、藤圭子さんは前年には凄い売れっ子だったのが、結婚したために一気に人気が落ちたんですね。
それもやはり、時代のせいかも知れません。

確かに前川さんは無愛想だったなぁ…でも九州男児はそういうものだ、などと言ったイメージは
実際にありましたし、不快なものと受け取られてはいなかったと思います。

こちらこそ楽しいコメントをありがとうございました。 これからも色々なご意見、
お待ちしています!

by ぽぽんた (2017-02-06 23:32) 

ぼたもち

ぽぽんたさん、おはようございます。
すっかりお元気になられたようで何よりです(*^^*)
無理のきかない年になってきました(同い年です)ので、睡眠はしっかりとってくださいね。

興味深い解説をありがとうございます。

クイズのコメントにも書きましたけど、私はこの曲が大好きなんです。
ぽぽんたさんのように専門的なことには触れられないので、好き嫌いのレベルでしかお伝えできませんが(^_^;)、何より編曲+コーラスが鳥肌モノの大好物で…
印象的なあのイントロでグッと世界に引き込まれてしまうんですよね。まさに“つかみはOK!”的楽曲だと思っています。
複雑ではなさそうなのに抑揚があり哀愁もあり、今もカラオケで必ず流すのはその音を聴きたいがため…といってもいいくらい♪( ´▽`)
コーラスがまた良いですよね〜。

野村将希さんのアルバム曲だったことは知りませんでした。
野村将希さんのデビュー曲『一度だけなら』も元々は内山田洋とクールファイブの曲だったと聞いたことがあります。たしかにピッタリです。
あ、小柳ルミ子さんの『京のにわか雨』が今陽子さんのアルバム曲だったことも初耳でした!
そうだったんですねぇ…こちらは今陽子さんのイメージが全く浮かばないんですが(^_^;)

ぽぽんたさんの解説を伺ってから改めて楽曲を聴くと、今まで気にとめていなかった箇所にもアンテナを立てて、もっと楽しむことができます。ありがとうございます。

昭和の歌謡曲は3分台は当たり前でしたものね。
『そして、神戸』ってそんなに短かったんですね(^^)
少しでも長い曲を…と購入していたぽぽんた少年がかわいいです。
私が初めて自分のために買った桜田淳子さんの『天使の初恋』(2作目)も、たしか2分台ですぐ終わってしまい、何度も何度もレコード盤に針を落とした記憶があります。
『昭和あるある』ですね〜!

それから、『クイズ・ドレミファドン!』のイントロ当てクイズのお話が出てましたが、私出場したことあるんですよ(*^^*)
今の曲は全然わかりませんけど(笑)
イントロ当て好きには予選がたまらなく楽しかったです♪

大変長くなりましたm(_ _)m
次回も楽しみに待ってます( ´ ▽ ` )ノ
by ぼたもち (2017-02-07 04:56) 

ぽぽんた

ぼたもちさん、こんばんは! お心遣いをありがとうございます。 本当に睡眠不足は
堪えますね(^^;) お互い気を付けて健康に暮らしましょう!

歌謡曲は何と言ってもイントロが大切!とは作曲家やアレンジャーが口を揃えている事の一つで、
仰るようにこの「そして、神戸」もイントロが抜群ですね(^^)
筒美さんや萩田さん、船山さんは歌メロとは違う独自のメロディーを作るタイプなのですが、
森岡さんは歌メロをイントロに使う事が多いタイプなんです。
それも歌メロそのままではなく必ず少し変えてはいるのですが、その変え方が絶妙
なんですね。 それがインパクトにつながっているのは間違いないと思います。
小柳ルミ子さんの一連のヒットや、郷ひろみさんの「よろしく哀愁」などもその好例ですね。

××のアルバムで使われている○○と言う曲を△△に歌わせたいんだけど…
と言う交渉は作家の間ではなくて、プロダクションの中や違うプロダクション間で
行われる事が多かったようです。
「京のにわか雨」もそんな1曲で、今陽子さんのバージョンはほとんど知られていなかったので
使いやすかったようです。
かく言う私も、「京の…」がカバーと知ったのはここ数年です(^^;)

私の感覚からすると、80年代以降の曲って長すぎるのが多いなぁ、と言う感じなんです。
特にここ20年くらいは5分台とかそれ以上の曲が多いですが、大体そのどれもが
同じフレーズを何度も繰り返しているだけの事が多く、1回聴けばお腹いっぱい…
となってしまうんですよね。
その点、70年代の歌謡曲は演奏時間が短い分、飽きが来ない気がするんです。
以前書いた事ですが、特に筒美さんあたりはそれを利用して、音は思い切り贅沢に、しかし
わざと物足りない構成にして、ラジオなどで曲を耳にした人がレコードを買って
何度も聴きたくなるように仕向けていたのでは、とさえ思ってしまいます。

「ドレミファ・ドン!」に出場されたんですか! それは凄いです!
あの番組は私の父も大好きで、いつも私と一緒に観ていたんです。
私がイントロクイズでいくつも当てる様子を見ていて、父は「一緒に出場しよう」と
いつも言っていたんですよ。 今も気持ちが温かくなる思い出です。
ぼたもちさんが出場された時の様子、機会があればぜひ詳しくお伺いしたいです(^^)

こちらこそ、嬉しいコメントを下さって心から感謝致します。
これからも色々と教えて下さいね(^^)/

by ぽぽんた (2017-02-08 23:15) 

ぼたもち

ぽぽんたさん、こんばんは。
コメントのお返事をありがとうございます。
とても興味深く、頷きながら読ませていただきました。

筒美さん・萩田さん・船山さんはメロディーとは違った独自のイントロを、森岡さんはメロディーを(少し変えて)そのまま使うことが多い…
なるほど~!言われてみれば~!
森岡さんの“少しの変え方が絶妙”というのは納得です!
『そして、神戸』のまさにぽぽんたさんがクイズに出された最初の音、あれがあるかないかでこの曲の印象は大きく変わったでしょうね。
なしのバージョンもアリだと思います。
でもなかったとしたら、私はこの曲にこんなには惹かれていませんでした。
森岡さん以外の方がアレンジしていたら、同じメロディーでも全く別の曲になっていたかと思うと、ヒットするか否かは編曲家の腕にかかってくるんですね。

郷ひろみさんの『よろしく哀愁』も森岡さんの編曲なのですね。
『そして、神戸』と同じような始まり方だなぁと以前から思っていたので、点と点が繋がったような気がしました。

『クイズ・ドレミファドン!』は20才の時に“友人大会”に出場しました。
収録はちょうど松田聖子さんの『赤いスイートピー』発売前で、OAは発売後だったので当たり前のようにイントロクイズになったんですけど、明星平凡の歌本でタイトルは知っていたものの聴いたことがなかったので、全員がポカーンとしている中スタッフの方から“押せ!押せ!”と正面からジェスチャーでプレッシャーかけられて…
結局歌に突入してしまい、聖子ちゃんの声で一斉に押すというσ(^_^;)
OAでは見事に編集されてました(笑)

ここには書ききれないので、またいずれ。
by ぼたもち (2017-02-09 21:59) 

ゴロちゃん

ぽぽんたさん、こんばんは!

クール・ファイブの歌は、「逢わずに愛して」「噂の女」「そして、神戸」「東京砂漠」など、好きなのがけっこうあるのです。「メロディーが好き」と言ってしまえばそれまでなんですが、この記事やみなさんのコメント、ぽぽんたさんの返信を読んで、自分で何が好きなのかがはっきりしてきました。アレンジ、ダイナミックなオケ、そして前川さんの太くて力強いボーカルがなんといっても魅力なんだなと。

今日放送されたBSジャパン「あの年この歌 時代が刻んだ名曲たち」で、「東京砂漠」が採り上げられていました。「ムード歌謡の枠を超えた名曲は、アレンジにあり」といって、森岡さんのことに触れていました。ぽぽんたさんが書かれているようなことを言っていました。
音楽評論家の富澤一誠さんが、「『東京砂漠』「そして、神戸』など、クール・ファイブの歌には、ムード歌謡の枠を超えるアレンジが施され、そのアレンジでファンキーさが増すことによって、暗い感じの歌を壊し、明るくしていった。前川清の大声量で前に向かって歌う歌声とアレンジとが合って、ダイナミックさを増していった。」と言っていました。ぽぽんたさんの記事を思い出しながら、思わず、うんうんとうなずいていました。
「イントロ、伴奏、迫力のボーカルから生まれるスケールの大きさを感じながらお聴きください。」というナレーションの後、当時の「東京砂漠「そして、神戸」の映像が流れました。歌詞の内容が悲恋であってもみじめであっても、前川さんのボーカルだと力強くて引き込まれます。欧陽菲菲さんにも同じようなことがいえるなと思います。

ところで、森岡さんは「君といつまでも」「想い出の渚」「ブルー・シャトー」などの編曲もされているんですね。この番組で初めて知りました。「歌メロをイントロに使うことが多い」とのことですが、それらの歌もまさにそうですね。
私は森岡さんときくと、まっさきに、小柳ルミ子さんの「花車」を作曲した人ということが浮かびます。とてもきれいですてきなメロディーで当時から大好きだったので知っていました。それ以外はあまり知らなかったのですが、私の好きな歌の数々の編曲をしていることがわかってきたので、もっといろいろ調べてみたいなと思いました。

前回の「そして、神戸」のウルトライントロですが、音源だけですぐにわかってうれしかったです。それまでは音源だけではすぐにはわからず、ヒントを読んでやっとわかる、もしくは見当をつける、といったふうでしたので。
「クイズ・ドレミファ・ドン!」、大好きでした。もっと昔、土曜日深夜の「鶴光のオールナイトニッポン」の中でも、超ウルトライントロクイズのコーナーがあって、楽しく聴いていました。当時はほんのわずかな音でも何の歌かわかったんですけどね。歌謡曲は楽しいですね。



by ゴロちゃん (2017-02-11 22:55) 

ぽぽんた

ぼたもちさん、こんばんは! お返事が遅くなり、申し訳ありません。

イントロを大切にするのは日本だけ…とは「昭和40年男」に掲載された
船山基紀氏の発言ですが、日本だけかどうかはともかく、海外のヒット曲で
考え抜かれたイントロだな…と思える曲って確かに少ないんですね。
ヘタするとイントロが無い曲も少なくないですし(^^;)
ただ逆に、イントロだけカッコよくてその他は今一つと言う事もあって、
よく調べるとそのイントロは洋楽のアルバムに入っていたものをそのまま
パクっていた…などと言うケースも、実際私も耳にしています。
それほど、歌謡曲ではイントロで聴く人をつかむ事を重視しているんですね。
仰るように、「そして、神戸」は最初の「ジャン!」が無ければあれほどの
ヒットにはならなかったかも、と思います。 本当に強烈でした。

「ドレミファ・ドン!」のイントロクイズの時ってそんな感じだったんですか!
面白いですね(^^)スタッフが回答を促していたとは知りませんでした。
確かに、いくら人気絶頂期の歌手の曲とは言え、発売前の曲のタイトルなど
そうそうわかるものではないですよね。
その時期は私は家を出て寮生活をしていたので、残念ながら「ドレミファ・ドン!」は
観ていなかったんです。 今思うととても残念です…。
それにしてもとても貴重な体験をされたんですね!
もしその時の映像などお持ちでしたら、ぜひ大切にして下さいね。

また楽しいお話、お待ちしてます(^^)/

by ぽぽんた (2017-02-11 22:55) 

ゴロちゃん

ぽぽんたさん、同じ時刻に送信していますね。
イントロのことで一つ、前出の番組で高見沢さんが「イントロはとっても大事。リレーの第一走者のようなもので、いい曲は一位を走って歌に繋ぐ」というようなことを言っていました。名言だと思いました。
by ゴロちゃん (2017-02-11 23:01) 

ぽぽんた

ゴロちゃん、こんばんは! お返事が遅くなり申し訳ありません。
前回私がコメントした時に、全く同時に投稿して下さったんですね。
偶然と言うにはちょっとタイミング良過ぎですね(^^;)

クールファイブの場合、一つにはコーラスがある事がアレンジにおいて大きな強みになった事もあります。
それまで、例えばロスプリモスやマヒナスターズ等、いわゆるムード歌謡の男性コーラスは
何組かいましたが、コーラスにしては各人の個性を強く出し過ぎていてうまくハモって
いなかったり、裏声を多用してちょっと気色悪く感じさせたり(失礼!)で、
好みがハッキリと分かれそうなサウンドでした。
その点クールファイブは、コーラスが非常に素直に演奏や歌を盛り立てていましたよね。
カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」をカバーして発売した事からも分かるように、
日本人で、それも男性のバックコーラスでも万人にアピールしうるサウンドを作れる事を証明した、
もしかすると初めてのグループかも知れません。
そういう意味では、私はクールファイブはムード歌謡ではなく、ポップスだと思うんですね。
そこに前川さんのボーカルが乗ればもう、唯一無二のサウンド、と言えると思います。

森岡さんは山口百恵の「湖の決心」のアレンジもしていますね。 この曲については、
歌メロはあまりイントロには反映されてないのが、森岡さんの懐の深さかも知れません。
「花車」はもう、私は大好きな曲です(^^) この曲では作曲・編曲をしていて、
森岡さんはこういう音楽が根っから好きなんだろうな、と思わせるような1曲ですね。
ストリングスを多用する点では坂田晃一さんと通じるものがあります。
「花車」については2012年10月28日付けで記事を書いていますので、良かったらご一読下さい。
かなり詳しく書いてます(^^ゞ

やっぱりイントロ、すぐわかってしまいましたか(^_^;) クイズにするならAメロの部分に
すればよかったかな…。 本当に印象的に「ジャン!」ですよね。
「オールナイトニッポン」でイントロクイズがあったとは知りませんでした。
AM放送、やはりニッポン放送かな、で「サウンドインナウ」のようなカラオケコーナーが
ある番組もあった、と教えてもらった事はありますが…。
今回は、私も改めてイントロの重要性を考える機会とさせて頂く事ができました(^^)

by ぽぽんた (2017-02-13 22:48) 

ゴロちゃん

ぽぽんたさん、お返事ありがとうございます。
「花車」の記事のことはよく覚えています。私もすぐコメント入れました。ほんとに胸がキューンとなるようなすてきな歌ですよね。
この歌のAメロを取り入れたイントロも大好きです。
by ゴロちゃん (2017-02-13 23:20) 

ぽぽんた

ゴロちゃん、再びこんばんは!

失礼しました! 「花車」の記事にすぐにコメントを下さっていますね(^^)
もう5年以上もこのブログを読んで下さっていて…心から感謝致します。
「花車」は、秋を強く感じさせると言う意味で「ちいさい秋みつけた」に
通じるものがあるなぁ、と昔から思っていたんですよ。
内容は全く違うのですが(^_^;)
こういう美しい曲がもっともっと出てくるといいな、と思います。

by ぽぽんた (2017-02-13 23:37) 

ぽぽんた

ゴロちゃん、再びこんばんは!

失礼しました! 「花車」の記事にすぐにコメントを下さっていますね(^^)
こんなに長い間このブログを読んで下さっていて…心から感謝致します。
「花車」は、秋を強く感じさせると言う意味で「ちいさい秋みつけた」に
通じるものがあるなぁ、と昔から思っていたんですよ。
内容は全く違うのですが(^_^;)
こういう美しい曲がもっともっと出てくるといいな、と思います。

by ぽぽんた (2017-02-13 23:38) 

中澤

クールファイブの楽曲でも屈指の名曲です。3分弱に凝縮されたドラマ。「花を踏みにじる」なんて歌詞はなかなかない。そしてファズギターが実に効いています。
CD-4盤のベストに4chステレオ版が収録されてますが、素晴らしい出来です。歌謡曲系の4chステレオでも出色の出来かと。
by 中澤 (2017-03-12 03:21) 

中澤

謎なのは、ジャケの青の縁取り。明らかに手書きで、しかも相当荒い。最初見た時は、前のオーナーが手で塗ったのかと思いました。
by 中澤 (2017-03-12 03:24) 

ぽぽんた

中澤さん、こんにちは! 初めまして、ですよね?

仰る通り、この曲はドラマですね。 私は最後の歌詞「誰かうまい嘘のつける相手
探すのよ」に、底知れぬ恐ろしさを感じます。
4チャンネルミックス、ぜひ聴いてみたいです! CD-4だと現実にはかなり
むずかしいですが…。
ジャケットの縁取り、なるほど、確かに謎ですね。 もしかしたら
最初に宣伝文句などが書いてあったのを発売直前になって消したとか、かな。

今後もよろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2017-03-12 17:06) 

中澤

ああ、すいません、こっちの記事で「元花牧スタジオ主人」の名前で書いていた者です。
4ch、SQやRMだとデコーダーだけで済むのですが、CD-4は対応カートリッジも必要なのでより難易度が高いですね。たまにオクに出ているのを入手するしかないのかな。最近の周波数スペックの高いラインコンタクト針なら再生可能だ、という説もありますが。
縁取りの雑さはホント謎です。宣伝文句書くにはえらく狭い幅だし。
前川さんが座っている椅子、エマニエル夫人の椅子っぽいですが、エマニエル夫人公開よりもこっちの方が前なんですね。先取り感あります。
by 中澤 (2017-03-12 17:45) 

ぽぽんた

中澤さん、こんばんは! あ、元花牧スタジオ主人さんだったのですね(^^)

実は私、最近また4チャンネル熱が復活してしまって、今は設備がないので
スピーカーマトリクスで楽しんでいるのですが、CD-4のレコードも数枚あって、
いつかは絶対4チャンネルの状態で聴きたい!と切望しているんです。
ハードを入手するのも難しいですし、入手したところで、特にデコーダーが
ちゃんと動作する保証もなく…でも希望は持ち続けます!

あ、そうか。 このジャケ写、何かに似ていると思ったら「エマニエル夫人」
でしたね(^^;)
昨日の朝、TBSの「サワコの朝」に前川清さんが出ていましたが、
デビュー前は前川さんの方がクールファイブに憧れていたとの事だったので、
ジャケ写の撮影の時には立場が逆転してる…とか思っていたかも知れませんね(^^;)

by ぽぽんた (2017-03-12 18:23) 

中澤

私の知人で、昔のアンプや4chデコーダーをヤフオクで安価に落として自分で修理してオーディオを楽しんでいる人がいます。その人の事務所にいくと、オシロスコープや半田ごてや真空管がたくさんあって、まさに「男のロマン部屋」。
たくさん入手しすぎて、奥さんに「減らせ」と命令されて、希望している人には実費程度で譲りたいと言ってますので、もし希望でしたらご案内しますよ。私が今使っているサンスイの4chプリアンプやCD-4ディモジュレイターや4ch対応カートリッジはその方から譲ってもらった物です。素人修理ではありますが、ちゃんと動いています。
by 中澤 (2017-03-12 20:09) 

ぽぽんた

中澤さん、こんばんは!

私は現在も電子機器関連の仕事をしていますので、オシロやコテなどは
極めて身近な存在です(^^)
家にはオープンリールデッキやアンプなどがいくつか眠っているので、
いつか直していけたら、と思っています(オシロだけは使いこなす自信があります!)。
デコーダー、ぜひ入手したいと思います!今はまだその他の機器、例えば
カートリッジやスピーカー、リア用アンプなどが確保できていないのですが、
それらに目星がつき次第お願いできればと思います。
その際はよろしくお願い致します!

by ぽぽんた (2017-03-13 23:24) 

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