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またお詫びm(__)m &ザ・クイズ「ケオラカ」

ぽぽんたです。


月末と言う事であれこれありまして(^^;)、今日は記事をお休みしますm(__)m


その代わりと言ってはナンですが、好評につきまた、やります!
逆回転カラオケクイズ、題してケオラカ! (すみません、センスが無くて(>_<))

今回のお題はこれです:

ヒントは… 1972年のヒットです。 当時歌っていた人はすでに故人です。

でわかるかな? 長めに入れてあるので、じっくり聴いてみて下さいね(^^♪


今回も、他の方の答えが見えぬようにコメントを入れて頂いてすぐに反映しないモード、
即ち「承認後表示」にしますのでご了承下さい。

答え合わせは水曜日(9月2日)の夜11時ごろに行います!


ではでは、回答をお待ちしてます(^^)/

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追記(8/31 23:51)

この時刻までにコメント(回答)を寄せて下さったnuko222さん、コトブキさん、モーリさん、
青大将さん、ゴロちゃん、ろしひーさん(初めまして!)、ありがとうございます!
皆さん、何だか簡単に答えを出して下さっているのでびっくりです。
お一人ずつ返信させて頂きますので、水曜の夜に確認して下さいね(^^)/

そしてまだまだ(水曜の22時くらいまで、かな)回答を受け付けてます!

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追記2(9/2 23:02)

今回もクイズにお付き合い下さってありがとうございました!

では正方向の音源で…

…と言う事で、正解は「別れの朝」(ペドロ&カプリシャス)でした。

回答を寄せて下さった皆さん、ありがとうございました。
コメント欄にお一人ずつお返事を書かせて頂きましたので、ご一読下さいね。
尚、コメント欄の表示モードは通常に戻しました。

ではでは、また次回に(^^)/

てんとう虫のサンバ / チェリッシュ

今も結婚式での定番なのでしょうか(^^)

てんとう虫のサンバ.jpg

チャートアクション

「てんとう虫のサンバ」はチェリッシュの7枚目のシングルとして1973年7月に発売され、
オリコン最高5位(同年8月20・27日、9月17日付)、100位内に33週ランクインし、
40.0万枚を売り上げチェリッシュ最大のヒットとなりました。


作品について

この曲は1973年3月に発売されたオリジナルアルバム「春のロマンス」の収録曲で、
その評判の良さから、当時の歌謡曲では珍しかったシングルカットと言う形で発売されました。

楽曲自体が童謡か文部省唱歌的であるためか、シングルカットにあたっては
メンバーの松崎好孝さんは「自分達のキャリアをぶち壊すつもりか」
と強く難色を示したそうです。

チェリッシュは元々が純然たるフォークソングのグループであり、
当時のフォークは時代的に反戦的なメッセージが込められたものが殆どで、
アマチュア時代のチェリッシュの持ち曲も例外では無かったようです。

それがメジャーデビューにあたり、デビュー曲こそメンバーの作品であったものの、
2曲目以降はプロの作品を歌う事となりオリジナルを発表する機会を失ったため、
松崎さんの中にはそれに対する強い反発心もあったに違いありません。

当時の雑誌のインタビューでも「僕はオリジナルで勝負したいのに、悦ちゃんが
『私は歌えれば何でもいい』と乗り気になってくれない」と不満を漏らしていました(^^;)

松崎さんの言うところのオリジナルも、反戦等のメッセージを内包した楽曲
であろう事は想像に難くありません。

そんな状況を考えると、若く尖っていた松崎さんが「てんとう虫のサンバ」のシングル発売を
嫌がった事も理解できる気がします。

しかしアルバムでは「まぼろしの翼と共に」「死んだ男が残したものは」「遠い世界に」
「もしも僕の背中に羽根が生えていたら」と言った有名な反戦歌がいくつか収録されていて、
そのどれもがカバーながら、松井(現・松崎)悦子さんの切なさを帯びた声で歌われる事で
オリジナル以上とも言える優れた仕上がりの作品となっています。


作家について

作詞は「傷だらけのローラ」(西城秀樹)、「恋のインディアン人形」(リンリン・ランラン)
と言った個性的な作品でも知られるさいとう大三氏です。

「てんとう虫のサンバ」の歌詞は、ですます調かと思えばそれに統一されているわけではなく、
突然 ♪くちづけせよと…♪ と戦前の命令形ような言葉遣いが飛び出したり、
「森の小さな教会」「赤・青・黄色の衣装を着けたてんとう虫」「まあるいお月様」…と
絵本の中のような描写も楽しく、一度聴くだけで強く印象に残ります。


作曲・編曲は馬飼野俊一氏。 当時は実弟の馬飼野康二氏と共にヒットを量産していました。


楽曲について

タイトルに反しリズムはサンバではなく、中庸なテンポの16ビートで統一されています。
キーは B♭(変ロ長調)で、転調はありません。

テンションコードはおろかメジャーセブンスやシックスさえ使われていない、
やはり同様のようにシンプルなコード進行で耳触りの良いハーモニー進行です。

イントロやAメロでは B♭→ Dm → E♭ → F とベース音が上がっていくのに対し、
ストリングス等がド→シ→ラ→ソと音階が下っていく対照的な動きを見せ、
その中で歌メロがやや忙しく動いてにぎやかな雰囲気を作っています。

歌メロには目立つシンコペーションもなく、四七抜きのペンタトニックスケールが多用され、
親しみやすく歌いやすいように聞こえるのですが、
正確に歌おうとすると意外と起伏が激しく音程が取りづらい箇所がいくつかあります。
例えば ♪そっとあなたはくれました♪ は レッレソソソソレソレミド と、
鍵盤楽器なら弾けそうだけど歌うのはねぇ…と言いたくなるメロディーです(^^ゞ


赤・青・黄色の…と歌われるサビは男女のオクターブユニゾンとなっています。
チェリッシュの楽曲は、筒美京平作品以外はアルバム曲も含めユニゾンが多く、
ハーモニーを聴かせる楽曲があまり多くないのが残念です。


サウンドについて

オケはドラムス・ベース、エレキギター、ピアノ、コンガ、カスタネットから成るリズム隊、
そしてチェロも活躍するストリングスが主力で、ブラス関係は使われていません。

その代わりに音色に特徴のあるバスハーモニカやアコーディオンが効果的に使われ、
コミカルな味のある音になっています。

リードボーカルはややハイ上がりな音色に調整され、優しい発声と併せて
可愛らしさを増していますね。


付記

チェリッシュはデビュー後4年間ほどは、間違いなく当時の歌謡曲の中で
先端を走る音楽作り、音作りがされていたグループでした。
それが当時の幅広い層に支持され、2枚目のベストアルバム「スーパーデラックス」
は1973年にオリコンのアルバムチャートで3ヶ月近く1位を続け、
登場週数が73週にも及ぶ大ヒットを記録しました。

「てんとう虫のサンバ」が収録されたアルバム「春のロマンス」には1曲、
そんなチェリッシュを象徴するような楽曲が収められています。
冨田勲氏が作・編曲を担当し、シンセサイザーを駆使してオケが作られた
「かあさんの四季」がそれなんです。

「かあさんの四季」が制作されたのは、冨田氏の初めてのアルバム
「月の光」が発表される1年以上前でした。

「月の光」には、その数年前に大ヒットを記録したワルター・カルロスのアルバム
「スイッチト・オン・バッハ」と同じようにシンセサイザーを全面的に使用し、
一人多重録音によって作り上げられた音楽を収めたアルバムでした。
「月の光」はアメリカのクラシックチャートで1位を獲得する大ヒットとなり、
冨田氏はシンセサイザーの第一人者としてその名を世界的に知られる事になりました。

そんな冨田氏が、恐らく手にしたばかりだったモーグシンセサイザーを使い、
ドラムス以外の殆どの音をそれで作り多重録音して出来たオケが
「かあさんの四季」には使われているわけです。

私は未聴なのですが、「春のロマンス」とほぼ同時期に発売された
朱里エイコさんのアルバム「Party」も、冨田氏の全面的な協力で作られているようです。


他にも、筒美京平氏が男女2人組ならではのハーモニーを生かした曲作りをしたりと、
初期のチェリッシュの音楽は再注目に値すると、私は信じています。
当時のレコードは録音も素晴らしいので、一刻も早くハイレゾで発売するべき音楽
でもあります。


「てんとう虫のサンバ」
作詞 : さいとう大三
作曲 : 馬飼野俊一
編曲 : 馬飼野俊一
レコード会社 : ビクター
レコード番号 : SF-54
初発売 : 1973年7月5日

お詫びm(__)m &真子レポート

ぽぽんたです。 まだまだ暑いですねぇ(*_*)

ごめんなさい! ちょっと疲れちゃって(>_<)今回はお休みしました。
題材は決まっているのですが、次週は個人的に節目でもあり、
一週延ばしにさせて頂きました。

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ところで先日、近くのイオンモールに行って来ました。
石野真子さんのミニライブがあったんです(^^)

NHK「みんなのうた」でオンエアされている「へっちゃら平気の平八郎」
のCDのキャンペーンで、即売会&サイン会も用意されていました。


…いきなり歌いながら登場でした。

こういった催し物の場合、オケは当然出来合いのカラオケですから、
どうしても歌が浮いて聞こえる事が多いものです。
しかし真子さんの歌は完全にオケと一体化していて、
CD音源で口パクしているのか?と一瞬疑ってしまいましたが、
間違いなく生歌でした。
真子さんから距離が5mほどしかなかったので、
それは確かにわかりました。


ミニライブは午後1時からと3時からの2回だったのですが、
1回目が薄いピンクのワンピースで2回目が黒のワンピースと違う衣装で登場。
新曲以外は1回目と2回目とですべて違う曲目だったんです(^^)

セットリストは…

1回目:

1.しあわせのレシピ
2.へっちゃら平気の平八郎
3.笑顔の花
4.めまい
5.ロンサム・ロードの赤電話
6.狼なんか怖くない(アンコール)

2回目:

1.恋はおしゃれに
2.へっちゃら平気の平八郎
3.笑顔の花
4.ガラスの観覧車
5.金木犀の香る頃
6.日曜日はストレンジャー(アンコール)

…ってな具合で、無料なのにこんなにサービスしてくれていいの!?
って感じでした(^^)

中でも「めまい」はなかなか歌われない曲らしく、
昔からのファンの人たちがとても喜んでいたようでした。

私は個人的には、「日曜日はストレンジャー」がオリジナルのカラオケで、
生歌で聴けたのが最高に嬉しかった(≧◇≦)

嬉しい事にライブ中は写真撮影がOKだったんです。
ダメもとでカメラを持って行ってた私はそれを知って大喜び(^O^)
何枚も撮りまくったのは言うまでもありません(^^;)

真子さんはテレビで観る時と雰囲気が全く同じで、驚くほどでした。
歌っている時、トークをしている時も表情が豊かで、
私が撮った画像も同じ表情をしている写真は2枚とありません。

本当はここで画像をお見せしたいのですが、
やはり権利関係で問題が起きそうなので控えます。 申し訳ない!

アイドル当時の親衛隊だったらしき人が何人もいて、
野太い声で声援を送っていたのが楽しかった(^^)


石野真子さんは今も精力的にライブ活動を行っているそうで、
ここでも信じられないほど安定した歌唱を聴かせてくれました。
アイドル時代よりも遥かにプロシンガーの実力を感じる事ができた、
うれしい経験でした(^^♪

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

次回の題材曲ですが、「これまで書いていなかったの!?」
と言われそうなほど、有名な1曲です。
ヒントは… 1973年。 信号。 リオのカーニバル。

…わかるかな(^.^)


それではまた次回、よろしくです(^^)/

サウンドインスポット(クイズ付き!)

このブログの礎となっているかつてのラジオ番組「サウンドインナウ!」では、
毎回30分ほど、観客を入れた会場からの生中継がありました。

そのコーナーは「サウンドインスポット」と名付けられていて、
毎回歌手を呼んで生歌を披露したりしていたのですが、
その中にクイズのコーナーがありました。

それはこの番組の「名物」だったカラオケを使い、
そのテープを逆転させたり早回ししたりして、
観客にその曲の題名を答えさせると言ったものでした。
そこでは私が録音し損ねていた曲もいくつも使われたりして、
個人的には悔しい思いも数多かったのですが(>_<)

前回、「夏のヒロイン」のオリジナルカラオケでクイズを出したところ、
思いのほか多くの方に楽しんで頂けたようなので、それに味をしめて(?)、
「サウンドインスポット」を真似たクイズを用意しました!


今回は過去にこのブログで記事にさせてもらった楽曲ばかり、3曲について、
そのオリジナルカラオケのイントロ~1コーラス目を逆転再生した音を作りました。
作っておきながら言うのもナンですが、難しいです(^^♪

答えがわかった方はコメント欄からご回答下さい。

正解は前回と同じように、今週水曜の夜にお知らせします。
今回もコメント欄への投稿はその場では反映されない設定にしますので
きちんと送られているか不安かと思いますが、
他の方の答えが見えないようにするためですので、どうかご了承下さい。
水曜にはすべてのコメントを表示させて頂きます!

景品はありませんが、楽しんでみて下さい(^O^)/


1曲目:多分一番わかりやすいと思うのでヒントはナシで(^.^)

2曲目:歌詞の一部が日本エレキテル連合のギャグのような…

3曲目:きっと一番わかりにくいかも…男性歌手、オリコン1位獲得曲です。

水曜の夜に音源を正常再生のものと差し替えます(期間限定ですが)。
では、回答をお待ちしてます(^^)/


ぽぽんた

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正解発表!!

1曲目: 芽ばえ(麻丘めぐみ)

2曲目: 傷つく世代(南沙織)

3曲目: 追憶(沢田研二)


ちょっと予定を変えて、問題部分の音源はそのまま残していますので、聴き比べしてみて下さい(^^)
(コメントへのお返事には「差し替えた」と書いてありますが、読み替えて下さい)
逆回転の音源は、難易度を高めるために全曲モノにしてありました。 ごめんネm(_ _)m

ご回答を寄せて下さった皆さん、ありがとうございました!
気に入ってもらえたら、またいつかやってみますね(^^)

尚、コメント欄はいつもの設定に戻しました(投稿して頂くとすぐ表示されます)。

夏のヒロイン / 河合奈保子

「スマイル・フォー・ミー」と並びライブで大盛り上がりになる曲でした:

夏のヒロイン.jpg

チャートアクション

「夏のヒロイン」は河合奈保子さんの9枚目のシングルとして1982年6月に発売され、
オリコン最高7位(同年6月28日~7月12日付、3週連続)、同100位内に13週ランクインし
21.5万枚を売り上げるヒットとなりました。

当時大人気だった番組の「ザ・ベストテン」(TBS)では同年7月22日放送で3位まで上昇しており、
これは翌年に発売された「エスカレーション」と並ぶ好成績でした。


作家について

作詞はそれまでに「ヤング・ボーイ」「17才」等を河合奈保子さんに提供していた竜真知子氏。
「夏のヒロイン」の出だしの歌詞、ちょっと「夏の扉」(松田聖子)の2番の歌詞に似てますね(^^;)

作曲はデビュー曲「大きな森の小さなお家」から多くの曲を手掛けた馬飼野康二氏。

馬飼野康二氏はアレンジも手掛ける事が多いのですが、
「夏のヒロイン」では若草恵氏が編曲を担当しています。 「夏に抱かれて」


楽曲について

リズムはパーカッションが何種類も登場するサンバ調ですが、ベースになっているのは
テンポが速めの16ビートのロックであるようです。

キーは G(ト長調)で、他調に渡るような転調はありません。
その代わりコード進行は大変凝っていて、歌い始めからディミニッシュ(Ⅲ♭dim)が登場、
クリシェも分数コードもオーギュメントも何でもありと言った感じで、
それによってサンバのリズム+ラテンの雰囲気が醸し出されています。。
元々、馬飼野康二氏が作る楽曲はコード進行が凝っているものが多いのですが(^^ゞ
結果、複雑な和音がより夏らしさを演出しています。

歌メロも大きく分けて4パターンを擁していて、中でもCメロと位置付ける事ができる
♪甘いですか酸っぱいですか…♪ がサビに向かうための良いアクセントとなり、
さらに間奏でのいたずらっぽいフレーズにつながっているんですね。


面白いのが、この曲の決め文句 ♪夏のヒロインに… 熱いその胸で…♪ で、
「…」の部分が1.5拍分、ほぼ無音になってタメているんです。
そしてブラスの強烈なサウンドと共に ♪きっとなれる!!♪と元気一杯に歌われます。
この部分は、ライブでは奈保子さんが ♪夏のヒロインに…ハイ!♪ と客席にマイクを向け
観客が一斉に きっとなれる!! と雄叫び(!)するのが名物でした(^^)


また、間奏での2種のシンセサイザー+ベースによる唐突なフレーズでは、
まず4小節演奏してから半音上に転調して同じフレーズが演奏され、
それが終わる時にはまたいきなり元のキーに戻り、
何も無かったようにギターソロが始まるのがとてもカッコいいんですね(^^♪

そしてそのギターソロでのコード進行は Am7→D7→GM7→E7/G#…で、
そのベースラインの動きにストーリー性のようなものが感じられませんか(^^♪


アップテンポで複雑なコード進行なのに河合奈保子さんの歌唱はそれに全く動じず、
リスナーを優しく包み込むようです。

この曲に限りませんが、河合奈保子さんに提供される楽曲は、歌メロも凝っている事が多く、
そのために臨時記号(#や♭)が多用される傾向があります。
それは「ヤング・ボーイ」から始まっていて、「夏のヒロイン」でも顕著です。
さらに ♪ときめいて(トロピカル・ドリーミング)♪ のように突発的に16分音符の
早口歌唱が出てきて楽曲の躍動感を増していたりと、
そのようなメロディー作りが出来たのは、河合奈保子さんにそういった事柄を難なくこなす、
基本的な実力が十分あると作家が認めて、での事でしょう。

歌メロ部分の楽譜を作成しましたので、以上の事をチェックしてみて下さい:
夏のヒロインscore.jpg

先述のように馬飼野康二氏は作曲と同時にアレンジも担当する事が多いのですが、
この曲ではそれを若草恵氏に任せています。

しかし恐らく若草氏に色々と音楽的な提示はしたものと推測され、一聴すると
全体のサウンドは馬飼野氏が自身でアレンジしたもののように聞こえる事も確かです。
特にギターがリードする間奏は、馬飼野康二氏が作・編曲を担当した岩崎宏美さんのヒット曲、
「夏に抱かれて」(1979年)で使われたサウンドを色濃く感じさせるものになっています。


私がこの「夏のヒロイン」について書きたくなったのは、ある日たまたま聴いた時に
サウンドがあまりに豪華である事に気づいたから、なんです(^^)
パート数の多さとその絡み方、ミュージシャンの多さ、高度な技術が要求されそうな演奏…
どれをとっても素晴らしいんですね。
もし馬飼野氏自身がアレンジを行っていれば、恐らくもっとロックっぽいサウンドになる
と思われるのですが、若草氏によってロック色がやや薄まり、代わりに
イージーリスニングのような聴きやすさがプラスされたのでは…と思うんです。

もしかすると馬飼野氏アレンジのバージョンも存在するかも知れませんね。


サウンドについて

ピアノ、女性コーラス、ストリングスなどのハーモニーを支える楽器群を左右に思い切り広げ、
その代わりにブラス隊を中央の1点にまとめて全体像をより立体的に構築してあったり、
左チャンネルでは複数のパーカッション(カバサ、クラベス等)を使い分けていたり、
カウベルやサンバホイッスルが適所で登場したり、
アコースティックギターのカッティングがボーカルを引き立てていたりと、
意識して聴くと音数がとても多く、しかしバランス良く組み上がっています。

間奏やコーダで活躍するエレキギターはディストーションやコンプレッサーがかかった、
サンタナ風の定番サウンドですが、音像がやや引っ込んでいるように聞こえます。
それはフィードバックエコーが深めにかかっているからなのですが、
エコー音がオケによく馴染んでいるために、嫌味が全く感じられないのが興味深いところです。

さらに、間奏のメロディーを含めた各種シンセサイザーは適材適所と言った感じで使われていて、
70年代にはどこかアクや嫌味が感じられる事があったシンセサイザーならではの音も、
この曲の時代には自然にオケに馴染むような使われ方が確立していた事がわかります。


河合奈保子さんの、特にシングル曲の多くではドラムスのサウンド作りに特徴があって、
この時代の流行りでもあったと思うのですが、スネアの音が厚く、音圧感があります。
1982年にはすでにレコーディングにデジタル機材が使われ始めていましたが、
テープコンプレッションも利用して作られていると思われるこのドラムサウンド、
そして独特の厚みや深みが感じられる各楽器のサウンドは、
アナログ録音ならではのものでしょう。

担当エンジニアは「筒美京平作品の哀愁系ストリングスを録らせたら右に出る者無し」
と言われる内沼映二氏ですが(nuko222さん、情報をありがとうございます!)、
「夏のヒロイン」ではボーカルを引き立たせるようなストリングスの音作りが感じられます。
具体的には、筒美氏の作品では高音域が繊細に聞こえるように録音・調音されている事が多いのですが、
「夏のヒロイン」では中音域をいくらか持ち上げ、ややハイ上がり(*)に仕上げたボーカルを
前面に押し出すような役目をしているように感じられます。

こういったリズムものの楽曲では、バランス的にはストリングスよりもブラスを目立たせる
方がよりサンバ、またはラテンっぽく聞こえるように思えるのですが、
歌謡曲として成り立たせるにはまずストリングス!と言った不文律があるようで、
この曲でも全体の雰囲気は洋楽っぽいのにやはり確かに歌謡曲のサウンドだな、
と感じられるのはそのあたりのバランスに大きな要因がありそうです。

*ハイ上がりとは、アンプのトーンコントロールやイコライザーで高音域を持ち上げた
ような、高音が強調された音色を意味するオーディオ用語(かな)です。
これに対して低音を強調した音色はロー上がり…とは不思議と言わなくて、
「ブーミーな音」と表現される事が多いようです。
そして中音域はそのままで低音、高音が強調された音色は「ドンシャリ」などと呼ばれます。


付記

「夏のヒロイン」がB面トップに入ったアルバム「サマー・ヒロイン」は、
例えは古いですがキャンディーズのアルバム「夏が来た!」のようなコンセプトが感じられ、
各曲が高いレベルで作られている秀作アルバムです。
ただA面3曲目の「ラブレター」については、シングルとは別ボーカルトラックである上に
全体に長い(2ハーフ構成。恐らくこちらが元の長さであり、シングルは編集されたものでしょう)
のでとても楽しめる反面、楽曲的・季節的にそれ1曲だけ浮いてしまっているのが残念です。

また、そのアルバムに収録されている「夏のヒロイン」は「アルバム・バージョン」と
表記されている場合があるのですが、私にはシングルと全く同じバージョンに聞こえました。
違いが判る方、おられましたらぜひご教示をm(__)m


一昨年、河合奈保子さんの長女kahoさんがデビューしましたが、
私(恐らく河合奈保子さんのファンの大多数も)としてはやはり、
河合奈保子さん本人が再び登場する事をずっと願っています。
どうもいつの間にか半引退状態になってしまったようで納得できませんし、
毎年のようにベストアルバムなどが企画され発売されているのに、本人からのメッセージが
これまで何もないと言うのも、ファンにすれば常に消化不良を強いられているようなものです。

先月一杯まで、コロムビアでは「リクエスト・ベスト」への楽曲投票を行っていて、
それには投票する3曲すべてにエピソードやメッセージを書き込む事が必須でした。
ファンにそこまでさせる以上、コロムビアさんには責任をもって本人からの
何らかのメッセージをファンに届けてほしいと思います!
…理想を言えば、やはり一度でもいいからライブかな(^^)


「夏のヒロイン」
作詞 : 竜真知子
作曲 : 馬飼野康二
編曲 : 若草恵
レコード会社 : 日本コロムビア
レコード番号 : AH-230
初発売 : 1982年6月10日

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